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国連科学委の対話集会、大荒れ〜誤り指摘に「結論変えず」 via OurPlanet-TV

東京電力福島第一原発事故に伴って放出した放射線による被ばく影響に関して、昨年から今年にかけて報告書をまとめた国連科学委員会(UNSCEAR)が21日、同報告書内容を説明する市民向けの対話集会を福島県いわき市で開いた。ギリアン・ハース前議長らは「被ばく線量は少なく、がんなどの健康被害は起きない」と説明したが、国内の研究者からは「報告書には誤りがある」「被ばくを過小評価している」などと次々に疑問の声が上がり、会場は大荒れに荒れた。 […] 7月19日から22日まで、国内で「アウトリーチ活動」と呼ばれる報告書の普及活動を展開している UNSCEAR 。この日はじめて市民向けの集会を開き、国内の研究者やメディア関係者ら30人ほどが参加した。冒頭、1時間ほど、関係者が同報告書について報告。2019年末までに公表された査読付き論文など1000以上から選んだ500本の論文を引用した科学的で客観的な報告書であることを強調したうえで、事故の影響による被ばく線量は極めて低いと指摘。福島県で多くの小児甲状腺がんが見つかっていることについては、事故の影響ではなく、「超高感度のスクリーニング検査の結果」であると結論づけた。 […] これに対し、会場からは厳しい質問が殺到。NPO法人3.11甲状腺がん子ども基金の代表理事で医学博士の崎山比早子さんは、日本人の食習慣などを根拠に、放射性ヨウ素の被ばく線量を半分に推計したことを問題視。福島県が実施している甲状腺検査の2次検査結果として公表されている「尿中ヨウ素」の量を見る限り、「日本人が食品から摂取しているヨウ素の量は世界平均と変わらない」と指摘。報告書の被ばくは「明らかな過小評価になっている」と反論した。 また高エネルギー加速器研究機構の名誉教授・黒川眞一さんは、報告書にはあり得ないデータが存在している批判。甲状腺吸収線量の推計シミュレーションのモデルとなっている放射性セシウムの沈着速度が、「物理的にありえない」速度になっていると指摘。厳しく批判した。 また前日の記者会見で、黒川氏らの研究者グループが誤りを指摘していることについて、「誤りは単なるタイプミス」で「結論を変えるような指摘は受けていない」と回答していたことについても激しく批判。「なぜそのようなことを言ったのか」と怒りをあらわにした。 このほか会場からは、元漁協関係者が計測した魚の線量を下方修正されたと訴えるなど、使用しているデータや内容を問題視する声が相次いだ。しかし、ハース氏らは、指摘された部分を検証するとはしながらも、結論は変わらないと繰り返した。 […] 全文とビデオ

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原発事故の被ばく、国連科学委が「健康被害の可能性は低い」と結論も…福島の会場からは疑問の声 via 東京新聞

 東京電力福島第一原発事故後の放射線被ばくによる健康への影響に関する報告書をまとめた国連の科学委員会(UNSCEAR)が21日、福島県いわき市で研究者らとの意見交換会を開いた。ギリアン・ハース前議長は「総合的に被ばく線量は少なく、がんなどの健康被害が増加する可能性は低い」と説明。研究者らからは「被ばくを過小評価している」などと疑問の声が上がった。 (略) 会場からは多くの質問が出た。「3.11甲状腺がん子ども基金」代表理事で医学博士の崎山比早子さんは、50年以上前の論文などに基づき、日本人は海産物を多く食べるために事故で放出した放射性ヨウ素の被ばくを世界平均の半分と推計したことを問題視。「福島県民健康調査で分かる通り、摂取量は日本人も世界平均と変わらない。被ばくの明らかな過小評価になっている」と指摘した。  高エネルギー加速器研究機構の物理学者、黒川真一名誉教授は「誤ったグラフやデータが複数あるほか、物理的にあり得ない数値を出し、論文引用の誤りで被ばく線量の過小評価をしている。科学的な報告書とは程遠い」と批判。黒川氏らの研究者グループは、報告書を独自に検証して結論の撤回を求めてもいる。  委員会は指摘された点の修正や訂正を検討するが、ハース氏は報告書について「結論は堅固で将来も大きく変わらない」と話した。  委員会のメンバー3人は20日、福島県知事と面会。その直後、小児甲状腺がん患者らを支援する「あじさいの会」の千葉親子ちかこさん(74)がボリスラバ・メットカーフ事務局長に「報告書の結論は、患者や家族への差別や偏見を助長しかねない」と直接再考を求めた。  千葉さんに同行した、事故当時中学生で甲状腺がんになった女性は「初期被ばく線量の十分なデータがない中、被ばくとがんの因果関係がないと決め付けられ苦しい。正しい調査をしてほしい」と訴えた。(片山夏子) 全文は原発事故の被ばく、国連科学委が「健康被害の可能性は低い」と結論も…福島の会場からは疑問の声

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