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原発事故取材7年 おしどりマコ・ケンさん、チューリヒで初講演 via Swissinfo.ch

宇田薫 […] スイス在住日本人らの反原発グループ「スイスアジサイの会他のサイトへ」が主催。二人がスイスで講演するのは初めて。チューリヒ大学構内の施設で行われた講演では、日本人ら約90人が耳を傾けた。 マコさんは福島第一原発や福島県内の現状を写真のスライドを見せながら説明。原発の建屋については「2号機は最も汚染されているため調査やがれき撤去の計画が全く進んでいない。3、4号機も大きく建屋が壊れ、東京電力は野戦病院のようだと表現するほど」と語った。また汚染水の貯蔵タンクが水漏れし、そのタンクから汚染水を抜き取る作業の中で、作業員がタンク内に入って底部に残った高濃度汚染水をモップでふき取っていること、廃炉作業には外国人やホームレスも働いていることなどを明かし、参加者からは驚きの声が挙がっていた。 また各地の原発事故被害者の集団訴訟について「地裁では住民勝訴の判決が出ているが、最高裁判決までには10年以上かかるといわれる。原告のほとんどが高齢で、病気を患った人、自殺してしまった人が何人もいる。みんなが子供や孫のために闘い続けているが、こういう問題は長期化させるべきではない」と厳しい表情で語った。 福島県内の農家が抱える問題にも触れた。マコさんは「定期健診や被ばく線量測定を受けられる原発の作業員と違い、農家は自営業だからという理由で同様の措置が講じられていない。自治体は自己責任で被ばく対策をして下さいと言うだけ。福島県農民連他のサイトへが農業者の保護を求めて政府と交渉を続けているが、こうした問題はなかなか外に出てこない」と語った。 講演後の質疑応答では、参加者から「事故から7年経ち、今の日本社会は原発事故に対する関心がどのくらいあるのか」「原発で廃炉作業をしている作業員はどのくらいの期間働いていて、健康被害はどんなものがあるのか」などの質問が挙がっていた。 日本人コミュニティー向けのフリーペーパーで講演を知り、参加したというザンクト・ガレン州の主婦リーネル洋子さん(62)は「事故から7年も経つのに福島原発が何も変わっていないことがショックだった」と話した。 おしどりマコ・ケン 2003年9月に結成した夫婦の芸人コンビ。正式なコンビ名は「おしどり」。ツッコミ担当のマコさんのアコーディオン演奏に合わせてケンさんが針金アートを作ってボケる。横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。社団法人漫才協会会員、落語協会会員。認定NPO法人沖縄・球美の里理事。フォトジャーナリズム誌「DAYS JAPAN他のサイトへ」編集委員。 マコさんは鳥取大学医学部生命科学科の出身(中退)。原発事故後の政府の「直ちに問題はない」発言に違和感を覚え、会見に出席するようになった。東電会見取材は600回以上に上り、福島の母親や農家への取材のほか、原発事故被害者の集団訴訟も追いかけている。マコさんが会見取材、執筆、ケンさんは写真撮影などを担当。     全文

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医療者の眼の水晶体被ばく、規則改正し抑制へ 厚労省検討会、「国際基準」視野に議論 via CB News

 厚生労働省の医療放射線の適正管理に関する検討会は4日、医療者の眼の水晶体被ばくについて議論することを決めた。検討会では、国内の基準よりも被ばく線量を抑えた「国際基準」を参考に議論が進む見通しで、厚労省は医療法施行規則の改正も視野に入れている。【新井哉】   原文

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(プロメテウスの罠)チョウを追う:11 全国の虫好きが協力 via 朝日新聞

 ◇No.1337  福島第一原発の事故直後に琉球大理学部研究チームは、ヤマトシジミを採集するため福島などに飛んだ。  まだ事故から間もない時期の調査だった。それだけに、行くことをためらったメンバーもいる。  平良渉(たいらわたる)(27)も、そのひとりだ。  放射能について詳しいわけではない。混乱は続いていたし、沖縄にいて、現地がどうなっているのかも、よく分からなかった。  だが仲間がチョウを採集してきた段階から積極的にかかわっていく。  2012年8月、チームは最初の調査結果を、オンラインの英国の科学誌で公表した。この日本語訳を付けて、研究室のホームページで誰もが読めるようにしたのが平良だ。  これに対してネット上には様々な批判や意見が流れた。  「サンプル数が足りない」  「事故前のデータがない」  原発周辺で採ったチョウの形や色を、他地域のチョウと比べて違いがあるといっても、そもそも福島のチョウは、原発事故以前から、形や色が異なっていたのではないか……。  もっともな指摘だ。足りない点をどう補うか。より多くの地域のヤマトシジミを見てみよう。事故前のチョウとも比べたい。外部の協力も求めることにした。  知恵をしぼったのが平良だ。  中学時代にクロアゲハや珍しいガを育てていた。以来、沖縄昆虫同好会を毎月のぞいている。メーリングリストやメルマガなどを使って、全国のチョウ好きに呼びかけた。  「全国のヤマトシジミを集めています。お住まいの近くで採って送ってもらえないでしょうか」 […] さらに、調べていると「福島県の蝶(ちょう)」という本をみつける。  著者の角田伊一(つのだいいち)(79)は福島県三島町に住んでいる人だった。  12年11月、平良は他の院生たちと自ら福島まで訪ねていった。  角田は半世紀にわたり、福島県内で1万を超すチョウの標本をとっていた。  「こんな古いものが役に立つとは」  そういって6匹のヤマトシジミを差し出してくれた。  どこにでも飛んでいるチョウだけに、とくに集める気もなかったが、たまたま6匹持っていたという。  研究室とは無縁だった人たちを巻き込みながら調査はつづけられていく。(中山由美) (プロメテウスの罠)チョウを追う:12 私もできることを ◇No.1338  琉球大の調査には、研究室の外の人もかかわっていった。  「あの混乱の中で、こんなことを調べていた人がいたんだ」  2012年夏。  福島県南相馬市に住む吉田邦博(よしだくにひろ)(54)はネットで見つけた琉球大の調査報告に驚いた。  震災直後に福島県などで採集したヤマトシジミについて記していた。  わざわざ沖縄から福島まで足を運んでいたことに素朴に感動した。  吉田自身は大震災を広野町の工場で迎える。重機で車を解体していたとき、激しい揺れに襲われ、必死に手すりにしがみついた。  元々は住宅建設の仕事をしていたが、原発で作業したこともある。  揺れが収まってしばらくして、福島第一原発で働いている元の仕事仲間から電話が入った。  「原発の配管が壊れて水が噴き出している。早く逃げろ」  友人、知人に電話しまくった。  「避難した方がいい」  別れた妻子のいる南相馬市に急いだ。内陸側に大回りして北上。翌日未明にたどり着いた。だが、逃げるようにいっても、聞く耳持たずで取り合ってくれない。  「原発が危ない」。近所の人に伝えても、いぶかられるだけ。 … Continue reading

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