Tag Archives: 労働における公正・平等

除染土の分別貯蔵作業公開 福島・中間貯蔵施設 via 産経フォト

環境省は27日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設(同県大熊町、双葉町)の敷地内で、今月新たに稼働した分別施設と貯蔵施設を報道陣に公開した。大熊町にあり、除染土から草木などを取り除き、重機で埋め立てていた。 (略)  昨年10月に第1弾で稼働した貯蔵施設の区画は、容量分の除染土の埋め立てがほぼ終了。高さ10メートルほどで、風雨を防ぐ遮水シートがかけられていた。今後、さらに別の土で覆う。 中間貯蔵施設の除染土などは2045年3月までに県外に搬出し最終処分する計画だが、搬出先は決まっていない。環境省は「土を固めているが、掘り返せるレベルにしている」と強調した。 全文は除染土の分別貯蔵作業公開 福島・中間貯蔵施設

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原発処理作業者、ドイツで過酷労働や健康被害訴え via Alterna

チェルノブイリと福島の原発事故処理にそれぞれ従事したウクライナ人と日本人が4月、ドイツ北部にある7つの学校の特別授業で過酷な労働体験を語った。2人は14歳以上の生徒や教師ら約800人に対して、作業現場のずさんな被ばく管理や健康上の問題、十分な治療の保証が受けられない現状などを訴えた。(ドイツ・キール=川崎陽子) 特別授業は、IBB(国際教育交流)による「欧州アクション・ウイーク:チェルノブイリと福島後の未来のために」の一環で、7年目の今年は欧州約150カ所で開催された。 ドイツ国内40の主催者の一つ、ハインリヒ・ベル基金のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州支部は、原発事故を体験した証言者を毎年、旧ソビエト連邦の国々や日本から招聘してきた。 今年は、ウクライナ人のオレグ・ゲラシュチェンコさん(68)と日本人の桐島瞬さん(52)が、同州における原発事故の大惨事を語り継ぐ学校行事や市民団体、政治団体で、体験談を語った。 ■2カ月公表されなかった「メルトダウン」 軍の消防士だったゲラシュチェンコさんは、1986年6月末から1カ月間、チェルノブイリ原発から20キロ圏内の立入禁止区域で事故処理に従事した。任務に就く前には10日間、10人のリーダーの1人としてチェルノブイリと同じ型の原発内で、内部構造を詳しく知るための講習を受けた。 職業上、比較的早く情報を得られたゲラシュチェンコさんは、「原発事故の4日後に初めて報道があったが、内容は嘘だった」と語った。 ジャーナリストの桐島さんが、東電福島第一原発で働くことを決意した理由は、自分の目で現場を確かめて真実を報道したかったからだ。桐島さんは原発事故の約2週間後、誰もいないオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)で「メルトダウン、3月12日」と書かれたメモを見つけた。だが、政府が公表したのは2カ月も後で、国民の間で政府への不信感が高まっていた。 ■暑さと被ばくとの闘い (略) ゲラシュチェンコさんは、長さ800mのタービン建屋で、2〜3分おきに入れ替わる溶接作業、現場で発生した火災の消火、建屋や機械の除染など、あらゆる作業を行った。 「線量計を身に付けていたが、作業後に秘密情報機関に渡さねばならず、被ばく量はすぐには知らされなかった。被ばく上限は通常50ミリシーベルト(※1)、私たちは250ミリシーベルトだった。だが十分な防護ができなかった人たちは、それ以上被ばくした」(ゲラシュチェンコさん) 桐島さんは、2012年の半年間、防護服を着て体感温度が摂氏50度を超える状態で作業をしながら、マスク内にたまった汗で呼吸がしづらくなるなど、暑さと被ばくとの闘いだったと語った。 「例えば汚染水タンクの表面は、普通の人が60年間で浴びるほどの線量だった。現場には、もっとはるかに線量が高い場所がたくさんあった。移動用の車の座席(毎時0.35ミリシーベルト)や、マスクをはずしてくつろげる唯一の休憩場所(毎時0.014ミリシーベルト)も汚染されていた。私は、4時間の労働で皆さんが1年間に浴びて良い1ミリシーベルトを超える被ばくをした」(桐島さん) ■救済処置の欠如も 7カ所の授業で、必ず生徒が2人に尋ねたことが一つだけあった。「健康被害はあったか」という質問だ。 ゲラシュチェンコさんは、チェルノブイリから戻ったあと白血球が減少し免疫力が低下していることが分かり、小さい脳梗塞、視力低下、皮膚のびらん、硬変症、性機能障害を経験した。 現在は、高血圧、糖尿病、皮膚ガン、肝臓疾患があり、頭の中で常に音が鳴り続けているというゲラシュチェンコさんは、「頭痛もひどいが、痛みに耐えきれずに自殺した人ほどではない」と付け加えた。 毎晩スポーツジムに通って、できるだけ放射性物質を体外に出すように努めたと語った桐島さんは、生徒からの質問にこう答えた。 「福島から東京に戻ったあと、3カ月間毎日のように鼻血が出て、ひどくだるかった。避難した人たちに取材したときも、福島から離れてから鼻血が出たという話をよく聞いた。低線量被ばくの症状といわれ、イラク戦争後の米国兵士が劣化ウラン弾で同じような症状が出たという報告がある。甲状腺検査で結節が見つかったので、定期的な検診が必要と言われた」 しかし、将来健康被害が起きた際に政府からの支援が保証されているのは、2011年12月末までに働いた人たちだけだと、桐島さん。 全文は原発処理作業者、ドイツで過酷労働や健康被害訴え

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福島第1原発作業員が死亡 嘔吐後に敷地外で倒れる via 産経ニュース

東京電力は6日、福島第1原子力発電所(大熊、双葉町)で、協力企業の50代男性作業員が作業後に敷地外で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。死因や作業との因果関係は不明としている。 東電によると男性作業員は防護服を着用し、同日午前8時から汚染水用タンクの塗装に使う足場の解体作業に従事。休憩時間の午前10時40分ごろ、トイレで嘔吐、昼食後の午後0時45分ごろにも再度嘔吐した。その後、敷地外にある協力企業の事務所で午後1時45分ごろ、同僚と会話していた際に倒れ、双葉医療センターに搬送されたが午後4時に死亡が確認された。 作業前に行われた健康チェックでは問題がないと判断されていたという。 男性作業員は平成28年3月から同原発で働いていた。 続きは福島第1原発作業員が死亡 嘔吐後に敷地外で倒れる

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5月28日~6月3日 セシウム含むわき水確認 /福島 via 毎日新聞

<5月31日>東電は、福島第1原発の岸壁近くの敷地で、放射性セシウムを含むわき水を確認したと発表した。分析結果は1リットル当たり187ベクレル。海への流出はない。原発事故で降った放射性物質が雨で流され、わき出たと推定されるという。    わき出る水量は弱まっているが、海への流出を防ぐため、土のう約60袋を設置済み。湧出源を調べている。  <31日>東電は、福島第1原発の放射線業務従事者について、今年4月末までの被ばく線量をまとめ、厚生労働省に報告した。4月の1カ月間の外部被ばく線量では、協力企業の従事者の8・34ミリシーベルトが最大だった。  7304人が対象で、平均は0・28ミリシーベルト。内訳は1ミリシーベルト以下が6769人▽1ミリシーベルト超~5ミリシーベルト以下=513人▽5ミリシーベルト超~10ミリシーベルト以下=22人。  国の規準では原発作業員の被ばく限度を年間50ミリシーベルトとしている。 […]         全文

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7原発12基の換気系ダクトに腐食・穴 柏崎刈羽、機能異常も via 東京新聞

 原子力規制委員会は二十三日、全国の原発などで空調換気系ダクトに腐食による穴などがないか調査した結果、一部に腐食や穴が見つかったのは七原発十二基だったと明らかにした。このうち東京電力柏崎刈羽3号機(新潟県)は腐食が大きく、中央制御室の換気機能に異常がある可能性がある。再稼働審査に合格した同7号機でも異常がないか確認する。他の十基には異常はないという。  中国電力島根原発2号機(松江市)の中央制御室のダクトで二〇一六年十二月に腐食による複数の穴が見つかった問題を受け、規制委が昨年一月、各電力事業者に調査を指示していた。穴が開いていると、原発事故時は放射性物質が中央制御室に流入し、運転員が被ばくする恐れがある。  規制委によると、ダクトの材質は鉄や亜鉛メッキ鋼。腐食や穴が確認されたのは東北電力女川3号機(宮城県)、日本原子力発電東海第二(茨城県)、東電の福島第一の6号機と柏崎刈羽3、4、6、7号機、中部電力浜岡3~5号機(静岡県)、北陸電力志賀1号機(石川県)、島根1号機(松江市)。一部の原発については事業者が既に明らかにしている。  柏崎刈羽では、3号機で見つかった縦約十三センチ、横約五センチの亀裂が最大だった。3、7号機では穴や亀裂が計九カ所あった。  これらは全て福島第一原発と同じ沸騰水型原発だった。 続きは7原発12基の換気系ダクトに腐食・穴 柏崎刈羽、機能異常も

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「線量計が鳴る」 中村敦夫さん「原発の実態知って」 那須・豊穣庵で来月2・3日 /栃木 via 毎日新聞

 俳優で元参院議員の中村敦夫さん(78)による朗読劇「線量計が鳴る」が6月2、3日、那須町豊原丙の豊穣庵で行われる。小中学校時代を福島県いわき市で過ごした中村さんが、東京電力福島第1原発事故を機に「原発の実態を知ってほしい」と台本を書き、独白スタイルで演じる。 (略)  主人公は、原発の町で生まれ育って原発で働き、原発事故で全てを失った元原発配管技師。中村さんは福島第1原発事故後、チェルノブイリ原発事故が起きたウクライナや福島を取材で訪れ、多くの人への聞き取りなどから主人公を作り上げた。老いた元原発技師のたどった悲劇が福島弁でぼくとつと語られ、「原子力ムラ」の利権に群がる人々を告発する。  この朗読劇をライフワークとする中村さんは取材に「原発事故が起きるまで、日本は安全神話に毒され、事故後は誰も責任を取らない。この国への公憤、義憤を込めて演じたい」と話している。  開演は2日午後5時、3日午後1時から。いずれも定員70人。各地で定員を上回り当日券を用意できないケースが相次いでおり、「那須で上演する会」(070・4555・5024、受け付けは正午~午後8時)への事前予約が必要。入場料2000円。会場に駐車場がないため、徒歩で約10分の旧朝日小学校駐車場に開演30分前までに集まれば、同会のメンバーが随時会場へ案内する。【沢田石洋史】 全文は「線量計が鳴る」 中村敦夫さん「原発の実態知って」 那須・豊穣庵で来月2・3日 /栃木

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外国人実習生 原発労働家族に言えず 「お金のため」来日 via 毎日新聞

東京電力福島第1原発事故から7年が過ぎた。廃炉に携わる現場には、外国人技能実習生たちの姿もある。日本の原発輸入を中止したベトナムから来日した技能実習生たちはどんな思いで働いているのだろうか。2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場建設にも携わった彼らの姿を追った。【関谷俊介】 (略) 3DKに7人 (略)  彼らは、ほとんどがベトナム国籍の20~30代の若者。技能実習生4人と建設就労者2人で、いずれも東京電力福島第1原発で働いている。3DKのうち、4畳半を都内で建設会社を営む日本人男性の社長が使い、残りの6畳二間を3人ずつでシェアする。 (略) 無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」でインターネットに接続し、「LINE(ライン)」で約4000キロ離れた母国の家族とテレビ電話をするのが一日の楽しみという。だが、機器の接続がうまくいかず、インターネットにアクセスできない状態になることが多いのが悩みだ。  実習生のうち2人は幼い子供たちを本国に残す父親。実習期間中の最低3年間は、子供の成長を画面を通して見守るしかない。 「一番ひどい現場」  彼らが福島第1原発で働くようになったのは昨年秋から。東電が発注した焼却施設の建設工事に入るゼネコンの下請け会社のもとで働く。第1原発では増え続ける汚染水を保管するタンクを敷地内に増設するために伐採した木や、事故時に発生したがれきなどの廃棄物が約36万立方メートル残されたままだ。放射性物質に汚染している可能性があるため外部に持ち出せず、燃やせるものは敷地内で焼却し、体積を減らす。そのための施設だ。 (略)  彼らを雇う日本人の社長にとっても苦い記憶が残る。「クレーンが使えない分、人力でやらないといけない。他社から人手を借りて、その分経費がかかるから、もうけにならない。工期も厳しいうえにそんな状態だったから、1カ月は遅れていたかな。これまでの中で一番ひどい現場だった」。このままでは会社の存続にもかかわりかねない。途中で引き払って、誘いのあった福島第1原発の仕事に行くことに決めた。原発で仕事をするのは社長も初めてだった。  原発事故当時、6人の外国人は誰も日本にいなかった。世界を揺るがした事故はテレビの中だけの世界だった。 「ホウシャケイ」  「ホウシャケイ、ホウシャケイ、ホウシャケイ」。原発での仕事について尋ねると、一人が繰り返した。聞き返しても、放射能のことを指すのか、放射線なのか、線量計なのか、はっきりしない。「日本人もたくさん働いている。だから大丈夫と思う」。グエンさんが言葉をつけ加えた。  東電によると、6人が働く現場は放射線管理区域に入らず、マスクやタイベックスーツ(防護服)は不要。原発敷地内の作業であっても放射線防護教育は行われず、法律上被ばく線量を管理する必要もないという。近くのモニタリングポストの数値はここ数カ月、毎時0.8~0.9マイクロシーベルトで推移している。  外国人たちは普通の作業着で働いているものの、線量計は身につけていた。だが、自分たちがどのくらい被ばくしているか、その数値は把握していなかった。  外国人技能実習制度は、途上国の人たちが日本で学んだ技術を母国で生かせるよう「人づくり」に協力する国際貢献が目的とされている。 (略) 台所に立つ外国人たちに視線を向けた社長は「現場でも仕事がよくできると評判で、本当に助かっているよ」と話した。だが、「(実習生として)最初の3年で借金を返して、本当に稼げるようになるのは(建設就労者として働くようになる)4年目からだよな」ともつけ加えた。  この会社の従業員は彼ら6人と日本人3人。約30年前の会社設立時は20代の日本人だけで20人以上いたが、今では外国人が中心だ。「職人をイチから育てているのはうちみたいな末端の会社。でも今、日本人の若いのを育てるのなんて難しいですよ。うちも何人辞めていったか、数え切れない。春に入っても夏の現場を経験したら、まず辞めちゃうからね。でも外国人は耐えるんだよ。莫大(ばくだい)な借金をして日本に来ているから、3年間は帰れないし、耐えるしかないんだ」。社長は言った。 (略)  6人とも、原発で働いていることは家族に明かしていない。「秘密。言わないがいいです」「心配する。(家族に)帰れ、言われます」。一人は伏し目がちに「(線量は)低い。だけど、心配。長い時間やると良くないです」とつぶやいた。  今を耐えて、日本での仕事や生活を案じる親や妻、子どもたちにはスマホの画面を通して笑顔だけを見せたい。彼らの共通する思いだ。 全文は外国人実習生 原発労働家族に言えず 「お金のため」来日

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福島第一に外国人実習生 東電、就労ルール逸脱 via 東京新聞

 外国人技能実習生六人が、東京電力福島第一原発施設内で建設作業に従事していたことが一日、東電への取材で分かった。東電は昨年二月、関係省庁と協議の上、事故を起こした第一原発施設内で実習生を働かせないと発表、元請け企業に周知していた。東電は「就労の自主的なルールを逸脱した。改めて元請け企業に契約内容の確認を徹底させる」とした。 (略) 東電によると、実習生は昨年十一月から第一原発施設内で、がれきや伐採木などを処理する廃棄物焼却施設の基礎工事などに従事。放射線管理区域外のため放射線防護に関する教育は行われなかった。線量計を装着する決まりはないという。元請け企業は建設会社の安藤ハザマ(東京)。  外国人技能実習生を巡っては、盛岡市と福島県郡山市の建設会社が、ベトナム人実習生を、実習計画には記載されていない福島県内の除染作業に従事させていたことが発覚。法務省などが「除染作業は技能実習の趣旨にそぐわない」とする見解を示していた。 <外国人技能実習制度> 外国人を日本の企業や農家などで受け入れ、そこで習得した技術を母国の経済発展に役立ててもらう制度。1993年に創設。期間は最長3年だったが、昨年11月の技能実習適正化法の施行で最長5年になった。職種は農業や機械加工、自動車整備などに介護が加わり、77に上る。昨年12月末時点での実習生は約27万人。国籍別ではベトナム、中国、フィリピンの順に多い。違法な時間外労働や賃金の不払いなどの問題も指摘されている。 全文は福島第一に外国人実習生 東電、就労ルール逸脱

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《福島第一原発はいま》年間700億円かけても、終わりが見えない「事故処理」via 週刊女性PRIME

 政府と東電の廃炉工程表では、最長40年で事故処理を終える計画を堅持している。しかし、現実には事故収束は見通せない厳しい状況だ。いまなお「原子力緊急事態宣言」は発令されたまま。原発はいま、どのような状態なのか。 科学ジャーナリストの倉澤治雄さんが解説する。 「福島第一原子力発電所の敷地の9割は全面マスクをしなくてもよくなりました。しかし一歩、建屋に入ると線量は高く、がれきが散乱し、作業できる状況ではありません」 4号機の使用ずみ核燃料は取り除いたが、1号機では、建屋上部にあるプールから燃料棒を抜き取るため、屋上の構造物を無人クレーンで取り除く作業が行われている。 3号機では、ようやく建屋に抜き取りのためのカバーが設置されたが、2号機はめどさえ立っていないという。 「そして原子炉の中には、大量のデブリ(溶けた核燃料)がある。それを冷却するために注水が続いています」 汚染水の総量は80万トン 加えて、原子炉建屋の地下部分が壊れて周辺の地下水が流れ込み、大量の汚染水も発生している。 「地下水の流れ込みを防ぐ凍土壁ができましたが、それでも1日に100トン近い水が建屋に流れ込んでいます」 汚染水の総量は約80万トン。放射性物質を取り除く処理をしてタンクに貯めるが、鋼材をボトルでつないだフランジ型タンクは5年しかもたない。そのため、溶接型に切り替えている。 貯められた汚染水は、放射性物質を取り除く処理を行う。それでも、水素と同じ性質を持つ放射性物質・トリチウムは除去できない。 「汚染水のトリチウムは、3000兆ベクレルという膨大な放射能です。東電は、これを薄めて海に流す方針です」 原子力規制委員会も海洋放出を急かしているが、当然ながら地元の漁業者は反対している。 (略) トリチウムの体内動態はまだよくわかっていません。流さざるをえないなら、薄めて流すだけでなく、一定期間の放出量を制限する考え方も取り入れるべきだと思います」 事故処理は困難を極める 事故処理で最大の問題は燃料デブリだ。そもそも取り出すべきか? 取り出すことは可能なのか? もし不可能ならどうするのか? そうした基本的なところから考え直すべきだと倉澤さんは言う。 「デブリを取り出し30〜40年で廃炉という計画は、とうてい無理です」 (略) 圧力容器だけでなく、格納容器の底が壊れていることもわかっているが、どこがどう壊れているのかは不明だ。 東電は格納容器の側面からデブリを取り出す方針を固めている。だが、 「本来、水に沈めて取り出すのが正攻法。格納容器の底部が破損し、水をためるのが困難なために考え出した机上の計画にすぎない」と倉澤さんは手厳しい。 さらに、「溶け落ちた燃料が圧力容器の外に飛び出て、床のコンクリートと溶け合い、化学反応を起こしています。歴史上、誰も経験したことのない事故処理に手探りで挑戦している状況です」と指摘する。 デブリの扱いが難しいことは歴史が証明している。米スリーマイル島の原発事故では、デブリを砕くのに時間がかかり、いまなお1トンほどが残ったままだという。 「最も長い想定では2134年に終える計画で、1979年の事故からなんと145年後です。チェルノブイリ事故の廃炉作業も、石棺で封じ込めたまま、今後100年は手をつけないという状況です」 全文は《福島第一原発はいま》年間700億円かけても、終わりが見えない「事故処理」

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残業代支払いで違反めだつ 福島第一原発廃炉事業監督結果 福島労働局 via 労働新聞社

算定基礎から諸手当が漏れるケースなど 福島労働局は、平成29年に実施した福島第一原発の廃炉作業を行う事業者に対して実施した監督結果を公表した。労働条件関係では、ほぼ半数の事業者が何らかの違反をしていた。 336の監督実施事業者数に対して、労働基準関係法令の違反がみつかったのは129事業場だった(違反率=38.4%)。違反件数は計210件に上り、内訳をみると安全衛生関係が39件なのに対し、労働条件関係は171件と多い。 とくに割増賃金の支払いに関しての違反がめだつ。同労働局監督課は、①1日8時間を超える時間外労働に対しては適切に対応できていたものの、週40時間を超える時間外労働に対して2割5分以上で計算した残業代を支払っていなかった、②時間外割増賃金の算定に際して、諸手当を含めずに計算していた、③深夜労働に対して2割5分以上で計算した残業代を支払っていなかった――というケースが多かったと指摘する。 […]     全文

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