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「お父さん、何でごめんなさいなの」 原発さえなければ 残された妻子、東電提訴へ via 朝日新聞

「原発さえなければ」。そう書き残し、東京電力福島第一原発事故の3カ月後に福島県相馬市の酪農家の男性が自ら命を絶った。「事故で平穏な生活を奪 われた」と、妻と息子2人が3月、東電に対して損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。夫への思い、東電への怒り。妻が取材に語った。 菅野重清さん(当時54)が自分の酪農場の堆肥(たいひ)小屋で首をつり、亡くなったのは2011年6月。小屋は原発事故の2カ月ほど前、堆肥販売を拡大しようと、借金をし500万円以上かけて建てたばかりだった。 小屋の壁には今も、重清さんがチョークで書いたメッセージが残っている。「仕事をする気力をなくしました」「ごめんなさい」「なにもできない父親でした」――。 妻のバネッサさん(34)が壁を見つめ、涙を流しながらつぶやいた。「10年以上一緒に暮らしたお父さん、会いたいよ。お父さんは悪くないのに、何でごめんなさいなの」 バネッサさんは00年、母国のフィリピンで重清さんとお見合いして結婚し、相馬市に来た。約40頭の乳牛を育て、つくった堆肥を売る生活。重清さんは寡 黙だが、家族との暮らしをいつも一番に考えてくれた。休日には長男(8)、次男(7)と4人で買い物に出かけたり、山で山菜を採ったりした。バネッサさん にはそんな日常が幸せだった。 原発事故で全てが暗転した。放射能の影響で牛乳は1カ月、出荷停止に。堆肥も売れず、収入は途絶えた。借金返済のめどが立たない。重清さんは「どうすればいいのか」と繰り返すようになった。 バネッサさんはフィリピン政府に促され、11年4月中旬から息子2人を連れて一時的に帰国した。重清さんも酪農を捨てて移住することを考え、4月下旬からフィリピンで1週間過ごした。だが、仕事が見つからずに日本に戻った。 夫婦は週に2、3回、電話で話をした。「飯、食ったか」「元気か」。たわいのないやりとりで互いの様子を確認し合った。 6月10日の早朝も電話があった。早い時間の電話に驚いたが、夫の声はいつもと変わらなかった。「バネちゃん、ちゃんと子どもの面倒見てね。(日本に)帰ってこなくていいんだ。子どもを大事にして」 翌日の午前、重清さんは遺体で見つかった。「なんで、どうして」。友人からのメールで夫の死を知ったバネッサさんは、放心状態のまま子どもと日本に戻り、葬儀を済ませた。 放射能が怖くて、自宅から約20キロ離れた福島県伊達市の借家に引っ越した。病気がちの子どもの世話があり、働けない。夫の生命保険で約800万円の借金を返し、残りを取り崩して暮らしている。 続きは 「お父さん、何でごめんなさいなの」 原発さえなければ 残された妻子、東電提訴へ (無料登録が必要です) 関連記事 福島・相馬の酪農家自殺=乳牛処分し廃業、「原発なければ」 via 時事ドットコム 当サイト内 原発関連自殺に関する記事一覧  

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東日本大震災:「震災自殺」実態把握へ 内閣府 via Mainichi jp

警察庁統計による自殺者数が東日本大震災発生翌月の4月から3カ月連続で前年を上回った。これを受け内閣府は「震災関連自殺」の実態把握に乗り出 すことを決めた。警察庁から遺書や被災状況などの資料提供を受けて分析を進める方針で、被災3県の人数だけでなく、避難先で自殺したケースも集計し、公表 する。 統計によると、1~3月までの自殺者は前年同月比で10.3~17.5%下回っていたが、4月は4.2%増(2693人)、5月は19.7%増 (3329人)、6月は速報値で7.8%増(2996人)--と増加に転じた。内閣府は震災が影響した可能性があるとみて、同府経済社会総合研究所で最も 増加率が高かった5月の統計の分析を試みた。しかし、具体的な被災状況までは把握できず、因果関係を明確にできなかった。 このため、内閣府は6月以降の事例について(1)自宅や職場が地震や津波で甚大な被害を受けた(2)避難所か仮設住宅に住んでいたことがある (3)被災地から避難してきた(4)避難所や仮設住宅などで亡くなっていた(5)動機が震災の影響とする証言や遺書などがある--の5項目について警察庁 に情報提供を求め、1項目でも該当すれば震災関連自殺と認定することを決めた。 内閣府参与で調査を担当するNPO法人「自殺対策支援センター・ライフリンク」の清水康之代表は「被災者の自殺の背景にはさまざまな喪失体験があり、複雑だ。しかし共通する要因が分かれば、防ぐ手だてを考えることができる」と話す。 ライフリンクは自殺に関する相談先の検索サイト「いのちと暮らしの相談ナビ」(http://lifelink‐db.org/)を開設している。【鈴木梢】 毎日新聞 2011年7月12日 15時00分 ◇関連記事: ・ 平成23年の月別の自殺者数について(H23_tsukibetsujisatsusya-1) – 警察庁(7月6日) ・震災後の自殺対策 予算措置へ via NHK News Web ・震災4ヶ月、癒えぬ悲しみに涙 「今の方がつらい」via 東京新聞 ◇当サイト既出関連記事: ・東日本大震災:お墓にひなんします 南相馬の93歳自殺 via Maichini jp ・福島・相馬の酪農家自殺=乳牛処分し廃業、「原発なければ」via 時事ドットコム ・『避難苦? 飯舘村102歳男性が自殺』via Yahoo News (毎日新聞) ・『福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」』via asahi.com

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