東電の居直り的対応へ怒り 8.27  最高裁へ要請行動

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全国で原発事故に関する被害者の裁判が多く闘われているが、最高裁に上告されたのは、原発事故避難者訴訟第一陣が初。
すでに昨年 3 月に仙台高裁で事実上の勝利判決をかちとっていた。
原告団は被告東京電力に高裁判決に従い、謝罪し補償を直ちに行うよう求めた。
掲載した第4回の「要請書」にあるように、仙台高裁が認定した被害は、訴訟を起こした時点までの被害であって、それもごく一部に過ぎない。
原発事故被害の特徴は、被害は年を経るに従い大きくなるばかりであることが、10 年過ぎた今日で明らかになりました。
しかし東京電力は不当にも上告し、最高裁で争われることになった。

原告団・弁護団は最高裁に、仙台高裁判決をふまえ早期に判決を出すよう要請行動を重ねてきたが、1年5ヶ月過ぎた今日でもなしのつぶてである。

最高裁前のスタンディングでは、原告団弁護団はじめ、「いわき市民訴訟団」の伊藤団長、「神奈川訴訟団」の村田団長などがマイクを握った。

「やっと水揚げが一定になった漁業は汚染水放出しようとする国・東電はとんでもない計画していること、廃炉は30~40年と東電は言っているが高線量で世紀を超える大惨事であることがわかってきた」。
「東電は裁判で『避難先で家を建てたからもう賠償金は払わない』『賠償金は払いすぎだ』などと一斉に主張している。
今でも命を断つ人がいるのに、開き直る東電は許さない」。
「豊かな自然が汚染されとり返しつかない。
1000 人いた生徒が 50 数人に減り運動会も部活動もできない。それでも『安全』だから戻れというのか」。

弁護団の米倉幹事長は「9年間裁判をたたかってきた。
東電は今悪質な対応をはじめた。
『払い過ぎなくらい補償はした』という虚構、『原告の要求を認めたら訴訟件数が増え裁判はパンクするぞ』と言う恫喝だ。
全国の原告が怒っている」と述べた。

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