発達した低気圧で風が強まった影響で、茨城県大洗町にある核燃料物質や放射性物質を扱う東北大学の研究施設で、高さおよそ5メートルの排気筒が倒壊しました。放射性物質の漏えいや環境への影響はなく、けが人もいないということです。
東北大学や茨城県によりますと、13日午後3時前、大洗町にある「東北大学金属材料研究所附属量子エネルギー材料科学国際研究センター」の研究棟で屋根部分に立っていた高さおよそ5メートルの排気筒が倒壊しているのを職員が見つけました。
排気筒は放射性物質を扱う管理区域内にあり、研究棟内の空気をフィルターに通したあと放射性物質が基準値以下になった空気を屋外に排出するためのものだということです。
県などによりますと放射性物質などの漏えいはなく、県が設置したモニタリングポストの値にも変化はないということです。また職員に被ばくやけがはなかったということです。
大学によりますと、去年9月の台風15号の際、ワイヤーで補強を行い、その後も毎月点検を行っていたということですが、大学側は老朽化が進んでいたところに13日の風の影響で倒れたとみています。
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