高裁裁判官が避難区域を視察 原発事故巡る訴訟で初 via 日刊スポーツ

東京電力福島第1原発事故の被災者ら約3650人が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、仙台高裁の裁判官3人が27日、避難指示が出た福島県浪江町と富岡町を訪れ、被害の実態を調べた。

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上田哲裁判長らは、浪江町の旧避難区域にある自動車整備業紺野重秋さん(81)の自宅を訪問。2017年春に避難指示が解除された後も福島市で生活する紺野さんは、町には事故前約2万人が住んでいたが「約千人しか帰っておらず、営業が成り立たない」と裁判長らに説明した。

上田裁判長らはその後、南に約20キロ離れた富岡町に移動。避難区域の中でも、放射線量が高く帰還の見通しが立たない帰還困難区域に防護服を着て入り、美容室を営んでいた深谷敬子さん(74)の自宅兼店舗を視察した。人間の背丈ほどまで雑草が伸びた庭を進み、つる植物に覆われた玄関から家に入った。

深谷さんは取材に「老後を楽しみにしていたのに、何もかもが駄目になった。裁判官には現実をよく見て、被害を受けた人たちの希望を聞いてほしい」と語った。

原発事故を巡る同種の訴訟で高裁裁判官が現地を視察するのは初めて。(共同)

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