【原発最前線】福島第1原発ルポ(下)敷地覆う処理水のタンク群 via The Sankei News

事故から8年を前に公開された東京電力福島第1原発。構内を歩いていて事故炉をしのぐほどに目を引いたのが、汚染水を浄化処理した後の水を貯蔵した円筒形のタンク群だ。処理水の処分方法については結論が出るめどすら立っておらず、今後の廃炉に必要な作業スペースの確保に影響を与えかねない状況が続いている。一方、事故を免れながらも昨年6月に「廃炉検討」が表明された第2原発も訪問した。すでに各号機とも核燃料は取り出し済みで安定状態にあるが、安全管理に当たる作業員らのモチベーション維持に腐心している様子が感じ取れた。(福田涼太郎)

「5年、10年で」…廃炉作業への影響懸念

「1週間から10日(のペース)でタンク1つが埋まっていきます」

5日午後、福島第1原発の敷地南側の広い範囲を占めるタンク群の一角で、東電の広報担当者が説明した。容量1000~1200トン、高さ10メートルもある巨大なタンクが所狭しと並び、圧迫感は相当なものだ。

「実は、ここら辺は以前にタンクの水が300トン漏れた場所なんです」

タンクには放射性物質を含む水が入っているため、そう説明を受けたときは一瞬驚いた。ただ、特別に周囲の線量は高くない。

(略)

小委の結論待ち…リスク回避か

東電によると、1月24日現在で処理水はタンク947基に計約112万トンが貯蔵されている。うちトリチウム処理水が全体の9割近くを占める。

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東電は現在、32年までに137万トン分までタンクを増設する計画だ。それぞれの関係者がリスクを負うことを避け、判断を先送りにすれば、それだけ現場の状況が厳しくなっていくのは間違いない。

(略)

広報担当者によると、福島第1原発の事故炉もほぼ同じ構造という。デブリが圧力容器からペデスタルに溶け落ち、さらに足場の下にすり抜けるように格納容器の底まで落下したとみられる。

全文は【原発最前線】福島第1原発ルポ(下)敷地覆う処理水のタンク群

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