**南相馬市立総合病院における白血病・がんその他の疾患推移 (2) via 渡辺悦司**

 

**現在、南相馬市立総合病院は、ここに示された数字の正確な意味を問われています。病院側の発表があり次第、このサイトにも掲載する予定です。**

(重要・拡散希望)衝撃のデータが出てきました。私たちは、フクシマが、住民に健康被害が拡がったチェルノブイリのようになる恐れがあるのではないかと心配していました。しかし、国も福島県も、小児甲状腺がんを除き、健康調査をしてきませんでした。この度、南相馬市議会議員の大山弘一氏が南相馬市立総合病院から病名ごとの患者数推移のデータの提供を受けました(医事会計システムから主傷病名を抽出したもの)。事故前の平成22年度と平成29年度を比較すると、なんと、成人の甲状腺がんが29倍、白血病が10.8倍、肺がんが4.2倍、小児がんが4倍、肺炎が3.98倍、心筋梗塞が3.97倍、肝臓がんが3.92倍、大腸がんが2.99倍、胃がんが2.27倍、脳卒中が3.52倍です。確かにデータ数は多くはなく、一病院のデータだけから全体の傾向に短絡するのは注意が必要です。周辺の医療機関の閉鎖や規模の縮小、住民の高齢化、津波や原発事故に伴う心身の疲れや精神的ストレスなどの影響も検討するべきです。しかし、同病院の外来患者数は、平成22年度の82954人と比較し、平成29年度は81812人で決して増えていません。南相馬市の65歳以上人口は、平成22年が18809人であったのに対し、平成27年は18452人で、これも増えていません。またストレスは、初期の方がより深刻だったと思われますが、患者数は、この7年間、一貫して増え続けています。私たち、子ども脱被ばく裁判弁護団は、次回口頭弁論期日(10月16日)にこの証拠を提出して、問題提起をする予定です。

 

【原発事故後の白血病・がんなどの疾患推移】

(総合病院事務課提供、2018年)

[以下の表はクリックで拡大]


*小児癌は脳腫瘍、神経芽腫、腎臓癌等

 

◇OurPlanet-TV南相馬の患者データ〜裁判で証拠提出へ

南相馬市では原発事故後、人口も病床数もともに半減した。南相馬市立総合病院の入院及び外来患者数も、2010年度には約6万2000人にのぼったが、2015年には5万人以下に減っている。このため、市内の病院の減少が、市立病院の患者数増加に直結しているとは考えにくいと弁護団は指摘する。[…]

井戸謙一弁護団長は「この裁判の最大の争点は、今の福島の被曝環境が子供の健康にリスクがあるのかないのか。しかし、国や福島県が健康調査を怠っているため、県民健康調査の甲状腺検査の結果以外には、事実が出てこず、大変もどかしい思いをしていた。」とした上で、「ようやく事実の一端を示すデータが出てきた。これを裁判に提出して問題提起をしたい。」と意義を語る。今後、南相馬市以外の市町内の総合病院の患者数の推移も調査して、明らかにするよう求める方針だ。[…] 

◇大山弘一議員 南相馬市議会一般質問 (2018年9月12日)

https://www.youtube.com/watch?v=WpjXc9KycC8

◇このデータの英訳はこちら

◇Part 1の日本文英文

 

 

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17 Responses to **南相馬市立総合病院における白血病・がんその他の疾患推移 (2) via 渡辺悦司**

  1. ABE says:

    懸命な渡辺さんでもこんなデマを拡散されるとは。
    南相馬市立総合病院の事務課の医事会計システム担当の吉田さんにご自分で確認してから書いてください。
    データ抽出の問題でこんな数値が出ただけです。

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  4. 浜岡周辺住人 says:

    小児がんの4倍はサンプルが少なすぎて当てにならないですし、
    4倍程度ではむしろ他のガンより伸び率がより圧倒的に少ないので、事故当初などによく言われた「成長の早い子供の身体は放射線の影響を受けやすい」という説もどこに行ってしまったのやら。
    子供は9割くらい自主避難させられてしまったのでしょうか?

    また、「人口・病床の半減」「医療機関数の減少」「患者数・居住高齢者数の横ばい」という情報は、「(癌罹患率の低い)若年層の人口流出」「通院治療(外来)する癌患者の増加」「閉鎖された医療機関からの(癌を含む)患者流入」「患者平均年齢の高齢化(高齢者ほど癌が多い)」など癌患者の外来が増える要素ばかりです。
    癌ではない心筋梗塞などの上昇も患者の高齢化を示しています。

    「人口減少により(癌の少ない)若い患者が減って、その分を(周辺医療機関の閉鎖・統合による)遠方からの(癌患者の多い)中高年患者の増加で補ったため、外来患者数は横ばいだが(癌患者数含む)高齢患者は増加」と言ったところでしょうか。
    高齢化の人口は増えてませんが、「高齢の患者数が増えてない」という意味ではないですよね。
    小さな医院も残ってるでしょうが、重病だとやはり地域の拠点病院に行くでしょうし、それが南相馬市立〜しかないという事になれば、当然癌患者も集まりますよね。
    その辺が曖昧なまま数字だけ見せられ「癌が増えている」と言ってしまうのは早合点ではないでしょうか。

    何にしても行断片的にデータを出すという行政の慣例にそもそもの問題があるように思いますが。市議会で質問があったから開示した、ではデータが独り歩きし不安を煽る結果にしかならないのは目に見えてますし、説明責任を果たしたとも言えないですよね。
    問題がないなら「こういう理由でこういう統計になっています」と補足を付けるなりして市民を安心させないといけませんし、本当に罹患率が激増していたら市民を救済するため国に対し声をあげないといけない筈ですし。

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  8. よそ者 says:

    福島の人は魂抜かれてるから何言っても無駄だっぺ

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  11. こへい says:

    それにしても酷いデマを安易に流すものですね。
    南相馬市民は驚いて迷惑しているでしょう。

  12. fable says:

    これ明らかに平成22年開始の累積に見えるが

  13. ももも says:

    新規+継続治療患者数のデータですよこれ。次年次にも継続して通院治療してるなら次年次にも加算されてます。
    あと住人も帰ってきてるんだから、患者数増えるのも当然かと思いますが・・・。
    ちなみにこのデータについては当の南相馬病院の癌治療に最前線に立つ外科医の方が、医療ガバナンス学会で以下の論文を発表されておりますよ。

    「Vol.258 南相馬市:医事会計データの悪意ある解釈による風評被害」
    ttp://medg.jp/mt/?p=8765

  14. Pingback: 【速報】福島県や宮城県で甲状腺ガンが白血病が激増、原因は一切不明 [324064431] - 2ch暇つぶしチャンネル

  15. okey oyna says:

    **現在、南相馬市立総合病院は、ここに示された数字の正確な意味を問われています。病院側の発表があり次第、このサイトにも掲載する予定です。**

  16. Pingback: 【修行】◆ 断食健康法 ◇【精神】 | ホームライフまとめ

  17. サプリ中毒地獄 says:

    数字を「累積」等と言う人は無神経が過ぎるのではないか? データをまとめた人は少なくとも貴方より賢い人ですよ。話は変わるが最近、平均寿命は横這いなのに高齢の白血病患者が増え続けているが一体どうなっているのか?

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