停止中の原発なぜ冷やすの? 核燃料の発熱続く 一定期間は対応必要=回答・鈴木理之 via 毎日新聞

るほドリ 北海道で9月、最大震度(しんど)7の大きな地震があったね。運転停止中の北海道電力泊(とまり)原発(げんぱつ)(泊村)1~3号機では、非常用発電機(ひじょうようはつでんき)で核燃料を冷やし続けたと聞いたよ。どういうこと?

 記者 原発は普段、外部(がいぶ)電源という他の発電所の電気で運用しています。泊原発は再稼働(さいかどう)を目指し原子力規制委員会の安全審査中ですが、その間も電気で燃料があるプールに水を流し込み、燃料を冷やす必要があります。ところが地域全体の停電「ブラックアウト」で外部電源が一時的になくなり、非常用のディーゼル発電機で電気を確保しました。

 Q 停止中なのに冷やすの?

 A 運転中の原発の燃料は、核分裂(かくぶんれつ)反応が次々に起こる「臨界(りんかい)」状態で、とてもたくさんの熱を出しています。停止しても「崩壊熱(ほうかいねつ)」という熱を出し続けるため、少なくとも一定期間は水で冷やさなければなりません。泊原発の燃料は停止から6年以上が経過し、規制委は電気がなくなっても1、2カ月は大丈夫だったと見ています。

Q 東日本大震災の東京電力福島第1原発事故でも同じような状態になったよね。

 A 当時は運転中で、揺れと津波で外部、非常用とも電源が使えなくなりました。すぐに運転を止めましたが、新しい水を送り込めなくなりました。燃料は数千度の高温で、水で覆われているはずの燃料はむき出しになり、炉心溶融(ろしんようゆう)(メルトダウン)しました。

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