準備宿泊1カ月、戻らぬ住民 福島県大熊町 via 日本経済新聞

 東京電力福島第1原子力発電所事故で全町避難が続く福島県大熊町で、住民が夜間も自宅で過ごせる「準備宿泊」が、原発の立地自治体としては初めて開始してから24日で1カ月となる。来春を目指す避難指示解除に向けての動きだが、故郷に戻った住民は少ない。帰郷した住民からは安堵の声の一方、事故から7年たっても進まない復興に不満の声も上がっている。

「生まれ育った土地だから、やっぱりほっとするね」。大川原地区に暮らす井戸川清一さん(64)は20日、2017年にリフォームしたばかりの自宅で愛犬をなでた。「周りに人はいないけど、ここでのんびり暮らせるのがいい」
 
避難先の南相馬市で家を購入したが、住民の帰還を前提とした準備宿泊が始まると聞き、帰郷を決断した。自宅の放射線量を線量計で測ると、環境省が定める基準を下回る1日あたり約2マイクロシーベルトだが、山中など除染していない場所の線量は高い。「子供がいる人や若い人は怖がるだろう」と話す。
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