福島第1原発事故 東電旧経営陣公判 津波試算の社員「対策先送り予想外」via 毎日新聞

東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電旧経営陣3人の第5回公判が10日、東京地裁(永渕健一裁判長)であった。事故前に想定津波の試算を担当していた男性社員が出廷し、元副社長の武藤栄被告(67)らが津波対策を先送りしたとする検察官役弁護士側の主張に沿い「(先送りは)予想外だった」と述べた。【石山絵歩、岡田英】

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男性社員は法廷で、「長期評価」について「主要な地震学者が支持しており、(津波などの耐震対策に)取り入れるべきだと考えていた」と証言。社内の別グループに「(第1原発などの)大幅な改装工事が行われることは確実」とメールしたことも明かし、「対策に前のめりになっていた」と話した。

 一方、武藤元副社長に試算結果を報告したところ、当初は防潮堤設置に向けたと受け取れる指示を受けたと説明。しかし、その後「(津波対策ではなく、『長期評価』が正しいかどうかの)研究を実施しよう」と方針を一転させたとし、「対策の検討を進める方向だと思っていたので、予想外のことで力が抜けた」と語った。

 検察官役弁護士はこれまでの公判で、東電の担当者が津波対策に奔走しようとしたが、武藤元副社長らが先送りしたと主張。武藤元副社長らは「先送りしたわけではない」と反論している。

 

 

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