原発事故の罪深さ語る 避難の夫妻、京都で講演 via 京都新聞

原子力災害を考える講演会「故郷(ふるさと)フクシマに想(おも)いを寄せて」が3日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で開かれた。東日本大震災後に福島県を離れ、大津市に避難している青田勝彦さん(75)、恵子さん(67)夫妻が住民の日常を奪い、分断をもたらした原発事故の罪深さを語った。

青田さんは福島第1原発から23キロ離れた南相馬市の自宅で被災した。福島第2原発の建設差し止め訴訟に原告で参加した青田さんは「国や電力会社は絶対に安全だと言い、立地地域にお金をばらまいた」と指摘。「だが原発周辺には一般企業は進出しないし、関連の産業しか根付かない。原発は地域開発にはならず、未来はない」と強い口調で語った。

また、原発からの距離で避難や補償が線引きされる政策を「住民の分断と対立をあおっている」と批判。「同じ市民でも橋一つ、道路一つ隔てた場所で変わるため、対立を生んだ。県外に避難しても責められ、『出るも地獄、残るも地獄』だ」と原発事故が残す傷の深さを訴えた。

青田さんは再稼働に向けて動く関西電力大飯原発3、4号機(福井県)にも触れ、「あれだけの事故が起きて再稼働への期待があることが信じられない」

(略)

講演会は「フクシマ・チェルノブイリの今を考える京都の会」が主催。約60人が聞き入った。

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