原発の代償 /宮崎 via 毎日新聞

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第1原発、第2原発を10月末に取材した。メルトダウンが起きた第1原発ではマスクや手袋をつけて鉄骨がむき出しになった建屋に近づいた。内部には核燃料が溶け落ちた燃料デブリが残り、建物に近づくほど放射線量が高くなる。取材で浴びた量は歯科撮影3回分の0・03ミリシーベルトと微量だが、見えない脅威に緊張感は高まった。

 一方、宮崎県内に原発はないが、7月の国の発表によると、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定で、地質学的な適否を推定する「科学的特性マップ」に県沿岸部のほとんどが適地とされた。県は「最終処分場は国全体で解決する問題。今後の推移を見守っていきたい」としており、県内の市民団体からは「県が最終処分場は受け入れないと明言すべきだ」との声も上がっている。

 しかし、核のごみは必ずどこかで処分しなければならないのも事実だ。原発の代償をどのように背負っていくか、原発のない県も真剣に考えて答えを出す必要があるだろう。【宮原健太】

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