台湾の大規模停電、蔡総統が謝罪 原発再稼働には否定的 via 朝日新聞

(抜粋)

15日夕方からの断続的な停電は、計668万世帯に影響をもたらし、同日深夜に復旧した。地元報道によると、各地の工業団地で生産ラインが止まり、台湾当局の初期段階の集計でも、数億円規模の被害が出ているという。中部の苗栗県では、停電中にロウソクをともした家屋から出火し、男性1人が死亡した。

停電は、作業員の操作ミスで、天然ガス発電所への燃料供給が2分間止まったことが引き金になった。発電が止まり、電力の需給バランスが崩れた結果、安全装置が働き、停電が広がった。猛暑によって元々、需給が逼迫しており、拍車を掛けたとみられる。

昨年5月に発足した蔡政権は、2025年の「原発ゼロ」を目指している。三つの原発の原子炉6基のうち、稼働は3基のみ。停電を受け、地元経済団体トップは「原発を使わずにいれば、電気が足りなくなるのは当然。笑い話だ」と批判し、再稼働を求めた。

蔡総統は談話で、「(停電対策は)送電網の安全強化や、分散型自然エネルギー発電の推進が正しい道だ」と反論し、原発再稼働に否定的な見解を示した。(台北=西本秀

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