大洗被ばく 規制委が立ち入り検査 安全確保の資質疑問視 via 東京新聞

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規制委によると、検査では、作業員らが事故前に鼻と口を覆う半面マスクを着用した際、肌に密着しているかを確認する機器を使用せず、マスクや防護服などを適切に着用しているかを作業員同士で確認していなかったことが判明。放射性物質が入っていた貯蔵容器を開ける手順などを示す作業計画もなかった。規制委は追加の検査をする方針で、機構も半面マスクを着用していながら、なぜ放射性物質を吸い込んだのかなどを調べる。

 田中委員長はこの日の定例会合で、事故時の機構の対応について「プルトニウムという特殊な物質を扱う上での手順や考え方が欠けている」と指摘。「(機構はこれまで)あまりにもトラブルを起こしすぎている」と述べた。会合後の記者会見では「機構は本来、原子力利用の模範生であるべきなのに、逆になっている」と批判した。

 一方、会合では、機構が法令に基づき十九日に提出した事故報告書について議論。委員から「報告書はあいまいで、(事故時の)作業の計画や手順、事故後の対応など多くの疑問が残っている」との指摘が相次いだ。

 また、放射性物質を密閉した状態で取り扱う装置が配備されていたのに、事故時は、密閉性の低い作業台に、放射性物質が入った貯蔵容器を載せて開封作業をしていたことを問題視する意見もあった。

 事故は六日午前に発生。男性作業員五人は尿から微量のプルトニウムが検出され、内部被ばくが確認された。

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