福島第1原発で労働環境改善 温かい食事、防護服から解放…作業員に活気 via Sankei Biz

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水素爆発が起きた1号機の原子炉建屋上部には、がれきが複雑に積み重なっていた。使用済み燃料を取り出すにはがれきを取り除く必要があり、クレーンを遠隔操作しながら慎重に除去作業を進めていた。

この周辺を除くと、除草してモルタルを吹き付けるフェージングと呼ばれる舗装や構内除染などで放射線量が低減したため2016年3月から装備を軽装化。全面マスクと防護服の着用という厳しい作業環境から解放され、身体への負荷が大幅に軽減した。

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汚染水対策にも一定のめどがついたが、溶け落ちた燃料の取り出しや放射性廃棄物の処理・処分など廃炉の核心に向けた作業は30~40年かかるといわれ、先が見通しにくい。課題いっぱいの現場だが、「だからこそ作業員のモチベーションの維持・向上が不可欠。労働環境の改善に注力してきたのもそのため」と、東電福島復興本社の石崎芳行代表は強調する。

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温かい食事は、福島第1から約9キロ離れた福島給食センター(大熊町)が同年6月から提供を始めた。2つの定食と丼物、カレーライス、麺類を昼食用に合計2000食作る。しかもメニューは1カ月間、毎日変えるというから本格的だ。風評被害を払拭するため、野菜やコメなどの食材は福島県産を使う。雇用も創出、従業員100人のほとんどが福島県出身者だ。

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 JR常磐線いわき駅から徒歩3分のところに店を構える「海鮮四季工房きむらやいわき店」は4月、開店1周年を迎えた。もともとは楢葉町で開業したきむらやは富岡町に移転後、すぐに東日本大震災に見舞われた。

借金だけが残った女将(おかみ)は「しばらくは地に足がつかなかったが、自営業は自分で働いて稼ぐしかない。地元産を使って食で応援する」と一念発起。福島第1原発に毎朝4時に起きて弁当300食を届ける仕事を福島給食センターが完成するまで続けた。

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