福島で増え続ける甲状腺がん、意図的隠蔽かも via JB Press

私たちは何かに支配されやすい、だからこそ支配されない体質を作ろう

小児甲状腺がんの発生が止まっていない

ぼくたちの国は、見えない何かに支配されてしまいやすい。

前回、「福島県で急速に増え始めた小児甲状腺がん~『臭い物に蓋』をしては後で大問題に・チェルノブイリの経験生かせ~」(2017.4.19)を書いた。

たくさんのアクセスがあり、「いいね」が4000件を超えた。福島の小児甲状腺がんの確定診断がついたのが145人、さらに、がんの疑いで手術や検査を待っている子供が38人だった。

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さらに、2人ががんの疑いと診断されている。これまで1例を除き、「疑い」があった子供はその後がんの確定診断が下っているので、がんの子供の数はまだ増えるだろう。190人近くになる可能性がある。

不都合な5歳以下の小児がん

フォローの見落としも気にかかる。

事故当時4歳の男児が、「経過観察」と判断された後、福島県の検診のフォローアップの対象から外れた。専門病院で経過観察中に甲状腺がんとの確定診断を受けたが、検討委員会の把握は遅れた。

「今後は不可欠な情報として扱う」と検討委員会委員長は述べている。しかし、意図的な隠蔽があったのか。単なるシステムの欠陥ではなかった可能性がある。

検討委員会は、「多発している子供たちの甲状腺がんは、福島原発事故の放射線の影響とは考えにくい」という中間とりまとめを既に出しており、その理由として、放射線の放出量が、チェルノブイリ原発事故と比べて小さいことを挙げている。

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(1)事故当時5歳以下の子供からの発見がないこと

チェルノブイリ原発事故ではI-131(ヨウ素131)が出たため、子供の甲状腺がんが6000人を超え、5歳以下の小さい子供が多数がんになった。福島では5歳以下のがんの発見がなく、これが、福島の原発事故の大きな影響はないとする要因だった。

放射性ヨウ素の影響は、小さい子供ほど受けやすいはずと考えられているからだ。

福島の事故当時4歳だった甲状腺がんの子供は、県内の他の専門病院でフォローされていたのかとぼくは勝手に憶測していたが、実際には検査も手術も福島県立医大で行われていた。

検討委員会の中心的役割を担う病院である。

この症例に関しては、単に報告が遅れたという不注意ミスではなく、「不都合な真実」だった可能性がある。

しかもこのほかに、甲状腺がんの確定診断が下されている5人の子供が、甲状腺がん152人の中に入っていない可能性があるという。事故当時4歳の子供ががんになっているのは重要なファクトだ。

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チェルノブイリとは違うとは言い切れない

(2)がんの発見が、チェルノブイリでは被曝から4~5年後に増えているのに対し、福島では4年経過する前から見つかり出しているということ

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検診率の低下が気になる

受診率の低下も心配だ。

検診者数は、2巡目が27万人だったのに対し、3巡目は12万人と半分以下になってしまった。がんを見過ごしてしまう可能性がある。

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