デブリに挑む 初めて撮影された「福島第1」1号機格納容器の底部 技術者が直面した「想定外」via 産経ニュース

 原子炉格納容器の暗闇の中に、さびたような茶色いバルブ、落下物、そして大量の堆積物が、次々と姿を現した。今年3月、東京電力福島第1原発1号機で行われた格納容器の内部調査。自走式ロボットの開発、遠隔操作などに現場責任者の一人として携わった日立GEニュークリア・エナジー主任技師、岡田聡さんは「燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)は見えなかったが、今まで全然分からなかった格納容器底部の状況がこれだけ分かるようになった。大きな成果だと思う」と胸を張った。(社会部編集委員 鵜野光博)(5月22日の記事を再掲載しています)

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「今回もっとも想定外だったのは、堆積物なんですよ。3・11の前では、こんな堆積物は全くないですから」

何かが格納容器の床に大量に積もっている。事前に、設計図の情報などから底面に近い配管の下に燃料デブリがある可能性が高いと推定し、その場所にセンサーを降ろそうとしたが、底面から約1メートルの高さにまで堆積物がある。配管は砂のようなものに覆われ、センサーはその下には進めない。その下に燃料デブリがあるのだろうか。しかし、底面を確認することはできなかった。

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岡田さんの1日の作業時間は3~6時間程度。ピーモルフ投入場所と比べて遠隔操作室の放射線量は大幅に低いが、それでも数時間での交代を繰り返し、作業に当たった総人数は5日間で約60人に及んだ。

帰還したピーモルフ

ピーモルフは予定していた10地点での調査を終え、無事に投入場所のガイドパイプへと戻ってきた。シールボックスと呼ばれる容器の中に入って格納容器から離れ、現在もシールボックスに入っている。放射線源が付着しているため「人間が触れるものではない」(岡田さん)が、2台が回収されなかった前回と比べれば大きな前進だ。

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