東日本大震災 福島第1原発事故 指定廃棄物、協定なくても搬入 副環境相方針 楢葉町長は容認/福島 via 毎日新聞

 伊藤忠彦副環境相は17日、楢葉町で松本幸英町長と面会し、福島第1原発事故に伴う県内の指定廃棄物を富岡町で最終処分する計画について、搬入路となる楢葉町の地元行政区との安全協定が結べないままでも、廃棄物の搬入を始める方針を伝えた。時期については「できるだけ早く進めたい」と述べるにとどめたが、一昨年9月の避難指示解除で生活再建を進める住民には不安も広がる。【乾達】

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予定地は、昨年国有化した富岡町の産業廃棄物処分場。搬入するのは放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレル超で10万ベクレル以下の指定廃棄物。3月末時点で約16万トンが県内に保管されている。伊藤副環境相は「復興を進める上で必要不可欠な事業」と強調した。

 環境省と地元関係者によると、国は富岡町の2行政区と協定を結び、楢葉町繁岡、上繁岡の両行政区についても住民に個別説明するなどしてきたが、協定は結べていない。繁岡行政区は今年度の安全協定締結を見送ることを決めている。上繁岡行政区では「安全協定がないまま搬入が始まると支障がある」などの意見があり、多数決で協定締結の方針を決めたものの、繁岡と歩調を合わせるために締結に応じていない。

 繁岡の農家男性(66)は「住民が了解しないのに搬入するのか。(国の良識を)信じていたのに」と驚いた様子だ。仲間と試験栽培から稲作を始め、耕作面積を拡大してきた。この日、田植えを終えたばかりで「来年には減反が終わる。生産量が増える中で、検査で安全が証明されても、処分場が隣接する楢葉のコメの値段がどうなるのかが不安だ」と話す。

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