被災牛の命、未来に貢献 岩手大・福田教授が畜産学会賞 via 岩手日報

岩手大理工学部の福田智一教授(48)=動物科学・遺伝学=が、日本畜産学会賞を受けた。東日本大震災の東京電力福島第1原発事故で、被災した牛の体内被ばくのデータを収集。放射性セシウムが筋肉に最もたまることをつかみ、血液検査で筋肉内の蓄積量を推定するソフトウエアも開発した。放射性物質と血にまみれ、事故のため生きられなくなった牛301頭を解体。

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福田教授は震災後、当時所属していた東北大などの研究者16人で組織した被災動物線量評価グループの一員として活動。

放射性物質による汚染で周辺は人が立ち入れなくなり、農家は家畜から離れざるを得なかった。牛を放てば野生化し、牛舎につないだままでは餓死してしまうため、世話ができない農家は泣く泣く安楽死を選んだ。農家の依頼を受けた同県家畜保健所が牛を殺し、福田教授らが死んだ牛を解体してデータを集めた。

その結果、セシウムはそれまで高いとされていた心臓よりも、筋肉への沈着がはるかに高いことが判明。甲状腺への沈着は最も低かった。子牛の臓器には同じ環境下でも親牛の約1・4倍蓄積していた。

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