長崎)平和祈念館に元捕虜の調査論文を寄贈 森重昭氏 via 朝日新聞

 元捕虜の調査を続けている被爆者で歴史研究家の森重昭さん(80)=広島市=が15日、協力者でオーストラリア在住のアンドリュー・カーターさん(37)と長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ、長崎の原爆で被爆したオーストラリア人元捕虜の染色体を調査した論文(要約)の複写を寄贈した。

森さんによると、論文は「染色体異常」をテーマに書かれ、1977年にメルボルンにあるがん研究所の研究者が発表した。第2次世界大戦中に捕虜になり、長崎市幸町の福岡俘虜(ふりょ)収容所第14分所で被爆した24人のオーストラリア人のうち17人を被爆後約30年経った74~75年にかけて調査した記録が残っているという。広島市の放射線影響研究所(放影研)の博士から先月森さんが入手した。祈念館は、館内での展示を検討しているという。

森さんは、17人の元捕虜の染色体に、切断するなどの損傷が見られることが書かれていると指摘し、「被爆者染色体異常が見られることを示した研究結果」と説明し、「二度と核戦争が起こらないよう強く願いながら持ってきた。公開して将来の研究に役立ててもらえれば」と話した。

(略)

祈念館に登録されている計18人の元捕虜の氏名・遺影のうち、森さんは英国、オランダオーストラリアの元捕虜14人の登録に関わっている。

全文は長崎)平和祈念館に元捕虜の調査論文を寄贈 森重昭氏 

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