避難解除は安全なのか 原発避難者「帰れない」理由とは via MBS

福島第一原発の事故からまもなく6年ですが、原発に近い浪江町からは今も、関西を含めて避難を余儀なくされている人が大勢います。国は3月末に一部地域の避難指示解除を目指していますが、住民には「帰りたくても帰れない」理由があります。

「3月31日“強制解除”は、やめると決めてください」

怒号が飛び交う会場。先週金曜日(10日)、福島県浪江町から西日本に避難している住民を対象に懇談会が開かれました。国や浪江町は除染が進んだことなどを理由に、3月末の避難指示解除を目指していますが…

「除染がされて放射線量が下がったと確認することが大事。現実がある中で“避難指示解除”はどうなの?」(浪江町民)
「ホコリを吸い込んでも被曝線量は無視できるほど小さい」(政府の担当者)
「違います!違います!」

住民からは「安全が確保されていない」との批判が相次ぎました。紺野葉子さんは、事故直後に浪江町から大阪へと避難してきました。

「地震の直後、大阪に避難してきた。それは被曝することが怖いから。(全国平均と比べ)子どもたちの中に『甲状腺がん』の割合はどれくらいいるのか、テレビや新聞の報道で発表してください。聞いてますか?」(紺野葉子さん)

(略)

先週、浪江町の許可を得て帰還困難区域に入りました。車を走らせると…次第に放射線量が上昇していきます。

「だいぶ線量が上がってきましたね。(車内で)毎時3マイクロシーベルトを超え、3.5超えていますね」(三澤肇解説委員)

人が見当たらない中、国道の周辺には野生の動物が闊歩します。放置された子ども用のブランコ。多くの家はそのままの状態で、まるで時間が止まったようでした。

一方で、避難指示の解除を目指す地域では準備が進んでいました。住民の帰還に備え仮設の商店街もオープン。ご当地グルメ「浪江焼きそば」の店も営業を始めていますが、実に住民の半分以上が解除後も町には戻らないと答えています。

(略)

「まばらに放射線がある地域に誰が安心して暮らせるのか。帰る気はないですね、自分は」(紺野純也さん)

放射線をめぐる尽きない「不安」。

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