飛行機に乗るとどれくらい放射線を浴びるのだろう?NASAがその測定結果を明かす via カラパイア

NASAの研究者によって、飛行機に乗る人が浴びる放射線の量が明らかになった。

太陽や宇宙から届く宇宙線は大気中の分子に衝突して、粒子崩壊や人体に有害な放射線を発生させる。地上にいるほとんどの人にとっては安全なものだが、パイロットや乗務員は宇宙飛行士のそれに匹敵するほど放射線を浴びているのだそうだ。

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『スペースウェザージャーナル(Space Weather Journal)』に掲載された論文によると、およそ8~36キロの上空では放射線量が着実に増えていることが確認されたという。

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放射線を測定する際の2つの尺度

大気中の放射線を測定する際には2つの尺度がある。そこに存在する量と生体組織に被害を与える程度だ。

後者は”線量当量”といい、健康リスクを計る標準的な指標である。また後者には測定がずっと簡単という利点もある。前者を測定するには単純な量に加えて、粒子の種類やエネルギーまで把握しておく必要があるためだ。

飛行機に乗る人は地上の2倍近くの放射線にさらされる

今回の結果は、航空業界にとっては重要な意味を持つ。飛行機の搭乗員は地上にいる人の2倍近くの放射線にさらされることが示唆されているからだ。

また地上から遠く離れた場所で働く国際宇宙ステーションのスタッフや、将来的に火星へ赴く宇宙飛行士にとっても懸念事項である。

1次的な高エネルギー粒子と2次的な崩壊粒子はどちらも人体に対して有害な影響を持つ。DNAを傷つけ、細胞機能を変えてしまうフリーラジカルを作り出すからだ。WHOによると、こうした放射線はガンの原因になるほか、流産や出生異常といった問題を引き起こす。

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