東日本大震災 福島第1原発事故 廃炉、偽装請負の疑い465人 元請け調査は「ゼロ」 東電昨年アンケ via 毎日新聞

東京電力福島第1原発の廃炉作業で外国人が違法な偽装請負を疑わせる形で働いていた問題を巡り、「問題は確認していない」という東電の主張の根拠となっている全作業員へのアンケートで昨年、偽装請負が疑われる回答が465人から寄せられていた。東電はこのうち雇用先が確認できた118人を、元請け業者を通じて調べたとして「全て適切な就労形態」と認定していた。これに対し、回答したことのある日本人の元作業員は「本当のことは書けない」と証言。偽装請負を認める下請け業者もいる。【関谷俊介、酒造唯】

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 直近に公表された15年8~10月実施のアンケートには、全作業員の86・4%(6527人)が回答を寄せた。大部分は日本人とみられる。この中で職場の責任者などを除く作業員3268人のうち465人(14・2%)が「作業を指示する会社と賃金を払う会社が違う」と回答した。このうち118人について東電は元請け業者に調査を頼み、その報告をもとに適切としていた。

 雇用契約や業務請負契約を結ぶ相手とは異なる会社から作業の指示を受けるのは、安全管理責任をあいまいにする偽装請負として職業安定法などが禁じている。14年に第1原発で働いた日系ブラジル人ら7人は下請け会社の指示を受けていたが、実際には業務請負契約を結んだ個人事業主だった。

 東電のアンケートについて、14~15年に汚染水貯蔵タンク建設を請け負った2次下請け会社の元日本人男性社員が、7人の問題発覚を受けて毎日新聞に情報を寄せた。男性は「自分も回答した」と証言。答えた用紙を自分で封筒に入れ、封はせず1次下請けの会社に渡した。最後は元請け会社が集め東電に渡すという。「無記名だが筆跡で誰の回答か分かってしまう。実際は熱中症で何人も倒れる過酷な状況で作業させられたが、それを書けなかった。こんなやり方では現場の実態はつかめない」と語った。

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