仏フェッセンアイム原発、2014年の冷却水漏れ事故は主電源喪失の重大事故だった可能性 via Business Newsline

2014年4月9日にフランスのFessenheim Nuclear Power Plant(フェッセンアイム原子力発電所)で発生した冷却水漏れ事故は、過去に西ヨーロッパで発生した原発事故としては最悪のものだったことが3日、ド イツのSüddeutsche Zeitungによるスクープ報道により明らかとなった。

この事故は、冷却水漏れが発生したことにより緊急炉心停止装置が稼働するという状況が発生したというもので、流出した冷却水により原子炉の電源がダウンすることで、一時的に、原子炉の制御がフルロス(loss of full control)に陥ったというものとなる。

Süddeutsche Zeitungによると、冷却水漏れにより主電源が喪失し、中央制御室では、原子炉を管理することができない状況に陥ったとしている。その後、制御不能に 陥った原子炉は、緊急炉心冷却装置(ECCS)が稼働することで、非常停止措置が取られたことにより、燃料棒がメルトダウンに陥るという、最悪の状況が発 生することは回避された模様となる。

ECCSにより原子炉が停止した場合、燃料棒が損傷を起こすため、その後の運転再開が非常に困難となるという問題 が発生することとなる。そのため、通常、原子炉で問題が発生した場合においても、最悪の状況の発生が想定されない限りは、ECCSの使用は行わないのが普 通となる。

(略)

フランスは既に、フェッセンアイム原発の閉鎖を決定すると共に、原子力発電の比率を現行の75%から50%に引き下げることを決めているが、こうした決定の背景には、フェッセンアイム原発で発生していた重大事故が影響していた可能性もあったこととなる。

全文は仏フェッセンアイム原発、2014年の冷却水漏れ事故は主電源喪失の重大事故だった可能性

This entry was posted in *日本語 and tagged , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply