浜岡原発 火災対策不備528カ所に via 中日新聞

中部電力は三十日、浜岡原発(御前崎市)3、4、5号機の火災対策で、中央制御室床下のケーブルや分離板を調 査した結果、延焼を防ぐセラミック製分離板の未設置や破損の不備が計五百二十八カ所あったと発表した。同日、原子力規制委員会と静岡県に報告。早急に不備 を改善するとしている。

 中央制御室には系統ごとに多くの機器やケーブルがあり、一系統で火災があっても分離板で他系統への延焼を防止する仕組みになっている。

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で安全設備関連のケーブルが新規制基準に反して設置されていた問題を受け、中電も昨年十一月から4号機中央制御室 床下の配線スペースを調査した。十二月には4号機だけで百七十八カ所の不備があったと発表し、同機のほかの箇所や3、5号機についても調査していた。

 今回の発表で、4号機は不備が三百七十七カ所に増え、3号機では百四十三カ所、5号機は八カ所だった。計五百二十八カ所の内訳は、分離板の未設置 が九十三カ所、ケーブルが分離板を貫通しているのが百四十二カ所、分離板が割れるなどの破損が五十七カ所、ケーブルの不適切な敷設などが二百三十六カ所 だった。

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違反があった原発は、東北電力東通1号機(青森県)▽同女川1〜3号機(宮城県)▽東京電力福島第2・1〜4号機(福島 県)▽同柏崎刈羽1〜7号機(新潟県)▽中部電力浜岡3〜5号機(静岡県)▽北陸電力志賀(しか)1号機(石川県)の計6原発19基(いずれも沸騰水 型)。

 違反の内訳は、安全対策に関係するケーブルと他のものを分離する延焼防止の板が設置されないなどのケースが1304件、ケーブルを混在して敷設していた ケースが3674件。違反件数のうち、6割強を柏崎刈羽原発が占めた。このほか、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県)でも351カ所で違反が あった。

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