福島第1原発再稼働に抗議「まだ分からないのか」via 日刊スポーツ

かなたに見える東京電力福島第1原発に向け、避難区域の福島県双葉町の海岸から2人の男性が石を投げる。

福島県富岡町に住む松村直登さん(56)と、双葉町から茨城県に避難中の大沼勇治さん(40)。「まだ分からないのか」。1号機で爆発が起きて5年となる12日、再稼働を進める政府に抗議の意思を示した。

富岡町と双葉町の住民は原発事故の影響で避難を強いられた。どんなに除染作業をしても故郷が元通りになる希望はなく、事故収束も見通せない。それでも各地の原発を再稼働させようとする政府の方針に2人は憤る。

この日、2人は双葉町の帰還困難区域に入った。人の姿はなく、目につくのは崩壊した家屋や道に倒れたままの自動販売機。海岸に着くと、青空の下、約2キロ先に第1原発が見えた。

松村さんは、爆発があった後も第1原発から約12キロ離れた避難区域内の富岡町の自宅にとどまり、家々を見回り、放置された動物を保護した。

「福島のラストマン」として国際的に知られ、メディアなどで原発災害がもたらす悲劇を世界に伝えてきた。

大沼さんは、小学生の時に「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語をつくり、原子力推進の看板になった。

原発事故で、かつて誇りに思った標語を恥と感じるようになったが「過ちを伝える遺産」として残すよう求めてきた。今月、看板は完全に撤去され「(再稼働の)邪魔になるからでは」といぶかる。

続きは福島第1原発再稼働に抗議「まだ分からないのか」

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