日本人にも無関係ではない、今年のノーベル化学賞「DNA修復」via JB Press

日本人が受賞した生理学・医学賞、物理学賞に比べると、日本ではあまり注目されなかったノーベル化学賞。しかし、ノーベル委員会のメンバーがインタ ビューで、福島の原子力発電所の事故による放射線ダメージを直す仕組みもDNA修復だと言っていたことは、もう少し注目されるべきなのかもしれません。

2015年のノーベル化学賞にはTomas Lindahl博士、Paul Modrich博士、Aziz Sanca博士が選ばれました。

受賞理由は「DNA修復の仕組みの研究」。DNAが傷付いたときにどうやって直しているのか、についてです。

(略)

なぜ今年の受賞対象なのか

DNA修復は、現在ではかなりのことが分かっており、大学生向け教科書でも必ずでてきます。

なぜ今年になって受賞対象となったのか、はっきりとしたことは不明です。しかし、委員会メンバーの1人は発表後のインタビューで、

「DNAに傷をつけるものとしては、タバコに含まれる有害物質、日光からの紫外線、そして福島第一原発の大災害で放出されたような放射線などを考 えなければならない。そして、これらによって受けたダメージを修理しようとするメカニズムが『DNA修復』である」と話していました。

公式なプレスリリースでは一切触れていませんが、このようにインタビューでは放射線の例としてレントゲン等でなく、福島第一原子力発電所の事故を 挙げていました。事故から4年半以上が経ち、多くの報告がされている中で、この事故を少しは意識した研究テーマとも受け取れるインタビューがあったこと は、あまり報じられていません。

全文は日本人にも無関係ではない、今年のノーベル化学賞「DNA修復」

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