戦後70年首相談話 県民、思いさまざまvia福島民報

「謙虚」の言葉を何度も繰り返した。安倍晋三首相は14日、戦後70年談話を発表。焦点となっていた「侵略」や「おわび」に言及し、歴代内閣の立場継承を強調した。安全保障関連法案を意識したとみられる「積極的平和主義」も明記し、こだわりの一端ものぞかせた。「よく工夫された談話」「言葉を並べただけでは」。評価と懐疑の声が上がった。

 福島市上浜町の無職菅野キヨさん(80)は安倍首相の談話を自宅のテレビで見守った。「二度と惨禍を繰り返してはならない」との言葉に安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 国民学校の3年生だった10歳で終戦を迎えた。終戦の約一年前に出征した父親や、千人針を縫う母親の姿を今も鮮明に覚えている。「安倍さんの言う通りであれば戦争にならないと思う。とにかく、今の若い人にはあんな苦労を経験してほしくない」と繰り返した。
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「侵略へのおわびの心が強く出て、平和的な外交への姿勢を感じた」。会津若松市の田中文雄さん(81)は小学五年生の時に終戦を迎え、戦争を繰り返してはならないという意識をずっと持ってきた。「安全保障関連法案などで強硬な姿勢が目立ち心配していたが、安心した」と話した。
 一方、郡山市の会社員柴田篤史さん(30)は「正直言って、『おわび』の記述は必要なかったと思う」と声を落とした。「中韓をはじめとする各国との関係を良くすることは大切だが、永遠に謝罪するわけにはいかず、どこかで断ち切る必要がある」と指摘した。

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