国富を問う:川内原発訴訟/4止 人格権 「原発事故、先見えない」 戦争体験者、福島に思いを寄せる /鹿児島via 毎日新聞

国道226号から脇に入った静かな住宅地にある光明禅寺(指宿市十町南迫田)。同寺で坊守(ぼうもり)を務める野口マスミさん(73)と姉の飯田美佐子さん(83)は共に戦火をくぐり抜けた。飯田さんの右手人さし指は、第2関節から先がない。70年前の戦争の「記憶」だ。

 焼け野原から世界有数の経済大国になった日本。社会は大きな変化を遂げたが、飯田さんらは当時と同じ街で暮らしてきた。九州電力川内原発(薩摩川内市)の再稼働に話が及ぶと、飯田さんの語気が強まった。「戦争で焼け野原になっても復旧できる可能性がある。しかし、原発事故は先が見えない」
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関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁判決は「大災害や戦争以外で人格権を広範に奪う可能性は原発事故の他に想定しがたい」と指摘する。

 川内原発の再稼働差し止めを求めた仮処分申請で、住民側は「原発事故が起これば、生命、身体、財産などへの被害は極めて甚大。安全は担保されておらず、事故発生の危険性がないとは到底言えない」と主張。一方、九電側は「放射性物質の大規模な放出事故が起こる具体的危険性はない」と反論する。

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