質問なるほドリ:使用済み核燃料、保管は?=回答・酒造唯 via 毎日新聞

◇福島原発事故が契機 空冷の「乾式貯蔵」に注目

なるほドリ 原発で使い終わった核燃料(かくねんりょう)って、どうやって保管しているの?

記者 使用済み核燃料は熱を出すため常に冷やしておく必要があります。多くの原発では水を張ったプールに沈めています。これに対し金属やコンク リートなどの容器に入れて空気中で保管する「乾式貯蔵(かんしきちょぞう)」が注目されています。プールでは水を循環(じゅんかん)させるポンプなどを動 かす電源が必要ですが、乾式貯蔵は空気の流れで自然に冷やすため電源がいりません。

Q 空気中で放っておいても大丈夫なの? 心配だなあ。

A 発熱量が下がるまで、乾式貯蔵する前に7〜10年間、核燃料をプールで冷やさなければなりません。国内では、金属製の容器の内側に放射線を遮 蔽(しゃへい)する樹脂(じゅし)を張り、ヘリウムガスを詰めて火災や腐食(ふしょく)を防いでいます。気温などにもよりますが、容器の表面温度は30〜 60度で中の核燃料が溶けたりすることはなく、容器表面の放射線量は毎時5〜12マイクロシーベルトで、素手(すで)で触っても問題ありません。

Q なんで注目されているの?

A 本来は、原発を長く運転するにつれて使用済み核燃料が増えてプールが満杯に近づいたため、プールの空きを増やすための方策でした。新たな注目 のきっかけは、東京電力福島第1原発事故です。4号機ではすべての核燃料がプールに入っていましたが、原子炉建屋(たてや)が爆発してプールがむき出しに なりました。一時は冷却も止まり、もし水がなくなれば核燃料が溶ける危険がありました。一方、同原発で使用済み核燃料を乾式貯蔵していた容器は津波を受け ても無事でした。

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