福島)医師と3年学んだ放射線、母親ら冊子に via 朝日新聞

東京電力福島第一原発事故後、放射線について知ろうと南相馬市の母親らが医師と続けてきた勉強会の内容が冊子になった。基礎的な知識や身近な疑問を、わかりやすい言葉で説明している。英語版も完成した。

冊子をつくったのは「ベテランママの会」のメンバー5人。事故後の混乱と放射線への不安のなかで、「子どもたちのために」と、子育てが一段落した高校の同級生らが集まった。

震災後、南相馬市総合病院で診療を続けてきた東京大学医科学研究所の坪倉正治医師(血液内科)を招き、2011年12月に子どもや保護者のための勉強会をスタート。他の医師も加わり、月に1、2回、放射線について話をしてきた。

子どもたちは「ペットにさわっていいですか」「雪をなめていいですか」と身近な質問をぶつけた。副会長の渡辺育美さん(54)は「(坪倉医師の説明は)わかりやすい言い方で、すっと頭に入ってきた。同じ目線でじかに話ができるのがよかった」と振り返る。

しかし、質問はいまもあまり変化がないという。坪倉医師は「放射線のことを言い出せない状況になっていて、事故から3年たってやっと情報にたどりついたというお母さんもいる。自分を否定されたり、自信を失ったりせずに選択をしていく助けになれば」と話す。

冊子は外部被曝(ひばく)と内部被曝の違い、ベクレルとシーベルトの違いなど基本的な知識のほか「放射線は他の人にうつりますか?」「水道水は大丈夫ですか?」といった疑問に答えている。

(略)

同会によると、日本語版は初版2万冊が学校や企業などに配布された。英語版もインターナショナルスクール国際交流団体などから発注があるという。問い合わせは同会(beteranmama0808@gmail.com)。

全文は福島)医師と3年学んだ放射線、母親ら冊子に

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