日中韓の原発規制当局者が日本で“極秘会合” そこには3国の絡み合う思惑が… via msn. 産経ニュース

3カ国「安全向上へ連携を」

 東京・六本木で開かれた日中韓の情報交換会合。冒 頭のあいさつで、規制委の田中俊一委員長は「日中韓が最新の知識を共有し、安全向上へ連携することは重要だ。東京電力福島第1原発事故の教訓について可能 な限り情報提供するので、適切なフィードバックをしてほしい」と促した。

参加したのは、中国側から国家核安全局の副長官ら7人と、韓国側 は韓国原子力安全セキュリティー委員会の事務総局長ら10人。日中韓3カ国による会議は平成20年から毎年、各国持ち回りで開かれ今回で7回目となるが、 福島の事故後、日本で開かれるのは23年11月以来2回目。4日には両国関係者が福島第1原発を視察した。

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中国原発は「粗製乱造」

 中国の原発建設は過去に例のないスピードで進んでいる。

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中国の原発事情に詳しい作家で、島根県立大名誉教授の豊田有恒氏は「中国は異常なスピードで建設を強行しており、『粗製乱造』といえる。日本は常に中国政府に危険を訴え続けることが肝要だ」と指摘してきた。

特に中国はそれぞれの電力会社が独立して営業運転しているため、部品の互換性もなければ燃料棒の製法や様式もバラバラで、運転要員の訓練も系統だったものがないという。

しかも規制当局の体制も不十分で、原発の安全規制を担う中国の国家核安全局のスタッフは70人ほど。日本の規制当局は今年倍増して約1000人、米国は 3000人以上いることからすると、中国の規制は心許ない。しかも日中科学技術交流協会によると、中国の原発1基当たりのトラブルは、日本の5倍以上の割 合で記録されている。

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再処理狙う韓国

 一方の韓国は、原子力産業協会の調査で、運転中の原発が23基、建設中・計画中が9基あるとされる。世界第5位の原子力国だ。

ただ1978年の運転開始からすでに36年たっており、「核のゴミ」が飽和状態で、その処理に頭を悩ませている。

日本の原子力学会関係者が「ノドから手が出るほどほしいはず」と表現するほど、韓国は核のゴミの再処理事業に狙いを付けている。再処理で出るプルトニウムは核爆弾への転換も可能となり、核不拡散の目的から、非核保有国で再処理が認められているのは日本だけだ。

2014年3月に期限を迎えた米韓原子力協定の改定交渉では、再処理事業をを実現するべく交渉を重ねてきた。原子力協定は米国が原発の技術や設備を韓国に 輸出する代わりに、韓国は米国の許しがなければ核燃料の再処理ができない。結局、朝鮮半島での核開発競争を懸念する米国の同意を得られず、現状のまま2年 間、協定は延長することになった。

ただ米国はベトナムとの原子力協定には前向きで、韓国紙・中央日報は2月27日付で、「韓国には禁止しているのにベトナムには核処理を黙認している。公 平性をめぐる論争が予想される」と報じた。米国がベトナムに譲歩したのは、急成長する原発市場を狙って、ロシアが目を付けて投資を拡大しているため、ライ バルが先に進出することを防ぐ戦略眼がある。

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