【台北時事】台湾の馬英九政権は27日、北部の新北市で進めている第4原子力発電所の建設を停止し、将来的な稼働の是非は住民投票で決定する考えを表明した。第4原発の建設中止を求める声が高まる中、馬政権が譲歩案を示した形だ。
林義雄・元民進党主席(72)が22日から始めた無期限ハンストに呼応する形で建設中止を求める動きが活発化。台北市内では27日、市民団体が大規模な反原発デモを実施した。主催者発表で約5万人、警察発表で1万人以上が参加した。
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第4原発は原子炉など主要部分を日本メーカーが輸出し「日の丸原発」と呼ばれる。
政権はあくまで運転を目指すとみられ、原発政策を見直すものではないが、東京電力福島第1原発事故後に高まった反原発世論に配慮し、従来の「住民投票前には稼働しない」との立場から建設凍結に踏み込んだ。