「脱原発」歩み止めない 「声上げ続ける」via 東京新聞

(抜粋)

投票後に友人と訪れた練馬区の保育士和田史子(ふみこ)さん(34)は、脱原発と待機児童の問題に関心を持 ち、一票を投じた。「周囲を見ても知名度で投票する人が多く、もっと政策を見てほしかった」と残念がる。そのうえで「原発がなくなった時、雇用や代替エネ ルギーをどうするかの具体的な議論をもっとしていかないと」と話した。

 世田谷区の自営業の男性(45)は「安倍政権の暴走に一石を投じたい」との思いを込めて投票した。五〇%を下回る低投票率となったことに「雪の影 響があったのでは」と嘆く。「今回のような政治を考えるイベントに参加し、『原発は嫌だ、戦争も嫌だ』という声を上げ続けたい」と話した。

■官邸前デモ参加者■

 毎週金曜日に首相官邸前での原発抗議行動に足を運ぶ練馬区のカメラマン山村佳人(よしと)さん(49)は「世論調査では原発を望まない人が多いのに、票に結び付かないのはなぜなんだろう」と嘆いた。

 一方で「選挙は間接民主主義。路上で訴える直接民主主義を大事にしたい」。十六日に都内で脱原発デモを行う予定だ。「選挙では脱原発の票が分かれたけど、しこりを残さずまた合流できるように」と願う。

 都知事選で小泉純一郎氏が脱原発を掲げたことで、党派を超えて活動を広げられる手応えも感じた。

 「脱原発はまだ『土作り』の段階。いつか花が咲くように、地道に活動を続けていきたい」

■東雲住宅■

 東京電力福島第一原発事故で、福島県南相馬市から東京都江東区の東雲(しののめ)住宅に避難する広田一枝さん(47)は、「脱原発を前面に打ち出す人に当選してほしかったが残念」と声を落とした。

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