汚染水…予想以上に厳しい視線 安倍首相、招致失敗なら政権運営にも影 via 産經新聞

 【ブエノスアイレス=大谷次郎】安倍晋三首相は7日午前(日本時間7日夜)、2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会のプレゼンテーションで、東京招致への最大の懸案となっている東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について「東京は世界で最も安全な都市のひとつだ。それは今でも2020年も同じだ」と述べるなど“安全宣言”を行い、東京開催への理解を求めた。

 この日のIOC総会にも、ロシア・サンクトペテルブルクで5、6両日に開催された20カ国・地域(G20)首脳会合を切り上げ、乗り込んだ。総会前夜までIOC委員と面会を続け、票固めを進めてきた。しかし、招致レースの最終盤で浮上した福島第1原発の汚染水問題が重くのしかかってきた。海外メディアなどで大きく取り上げられ、予想以上に厳しい視線が東京に向けられていた。

 IOC総会でも委員から「安心・安全」を主張する首相に安全の根拠を求める質問が浴びせられた。首相は「健康問題には今までも現在も、そして将来も全く問題ない」と強調した。

 具体的に(1)影響は福島第1原発の港湾内0・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている(2)放射性物質の数値は最大でも世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの500分の1-などと説明。政府が原子炉周辺への地下水流入を防ぐ凍土壁の設置など総合対策を決めたことを踏まえ、首相は「抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決め、着手した。着実に実行していくことを約束する」と訴えた。

 

「福島第1原発について『安心していただきたい』と述べた後、多くの拍手をいただいた。しっかりやってくれというエールだったんだろう。本当に胸が熱くなった」。首相はプレゼンテーション後の記者会見で、こう語った。

 首相の声は届くか-。汚染水問題をめぐっては政府の対応の遅れが指摘されてきただけに、招致が失敗すれば今後の政権運営にも影を落としかねない。

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