「それは核技術を輸出するというのとまったく同じ事になる」小出裕章ジャーナル5/25ラジオフォーラムviaみんな楽しくHappyがいい

石丸:
この中で安倍さんは次のようにコメントしています。
「過酷な事故がある中で高い安全基準を持っている日本への期待は大きい」
[…]
石丸:これはどう思われますか?

小出:全く事実に基づかないあきれた話です。

石丸:あきれるというのは、具体的におっしゃっていただけますか?

小出:
今現在福島第一原子力発電所の事故は進行中で、
その事故をどうやって収束させていいのかそれすらも分からないまま、
沢山の労働者を被ばくし続けていますし、
放射能が環境に流出することを止める事も出来ないという現実が目の前にあるのです。
日本の原子力技術というものが全く当てにならないという事が目の前に示されているのですから、
そうである時に「高い安全基準を持っている」等という事がどうしたら口をついて出てくるのか、
私にはさっぱりわかりません。
[…]
石丸:
裏返すと、それでも、「そういう過酷な事故が日本であっても、それでも原発が欲しい国々がある」と。
建てたいという国々があるという現実があるわけですけれども、
これはどういうふうに解釈したらいいんでしょうか?

小出:
日本の場合もそうですけれども、一方では金儲けをしたいという大きな企業があったわけですし、
もうひとつの原子力を求めた基本的な理由というのは、核兵器を持ちたいというその動機からきているのです。
それはもう、日本が原子力に手を染めた当時と今で、全く変わっていませんし、
世界中の国々が「何とか核兵器を持てるような力をつけておきたい」とずっと思ってきている訳ですし、
日本がそうであったように他の国も、とくに中東諸国などはそうだと思います。

石丸:
電力という事以外に、ま、公言はしないとしても
核兵器をつくる能力を確保しておきたいという動機が各国にあると。

小出:
もう日本ではちゃんと公言をしていますというか、外務省の文書にもきちっとその事は載っていますし、
政府の要人たちがたびたびその事を発言してきましたので、
もう、いわば公言されていると思っていただいて構わないと思います。
[…]
日本というのは電力会社は独占企業ですので
「どんなに高い投資も必ず電気料金として回収できる」という法的なしくみがすでにあるのですね。
ですから原子力発電所がどんなに高かろうと、
むしろ逆に言うなら「高ければ高いほど電力会社が儲かる」という
そういう仕組みのもとでここまできてしまっています。
そういう法律を一切、まずは撤去しない限りは、
「電力会社が原子力をやりたい」という動機が残ってしまいますし、
原子力産業もその中で利益を得たいと思い続けているとおもいます。
[…]
どの国でもそうですけれども、
原子力開発をするという事は、技術的に言うなら核開発をするという事とまったく同じことですので、
なにか日本では原子力発電と言うと平和利用とイメージされる方が多いんですけれども、
そんなことは全くなくて、
原子力開発をやってしまうとそれはそのまま核開発に繋がってしまうというものが技術の宿命なのです。
ですから日本があたかも平和利用だとか言いながら、原子力技術を輸出するのであれば、
それは核技術を輸出するというのとまったく同じ事になります。

全文を読む。

This entry was posted in *日本語 and tagged , , , , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply