福島第1原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散 via 毎日jp

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事 故で、11年3月12日に1号機格納容器の水蒸気を外部に放出する「ベント」を始める約5時間前から、放射性物質が約10キロ圏に拡散していたことがわ かった。福島県の放射線モニタリングポストに蓄積されていた観測データの解析で判明した。放射線量が通常の700倍超に達していた地点もあり、避難前の住 民が高線量にさらされていた実態が初めて裏づけられた。

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県は昨年9月下旬までに20基の蓄積データを回収し解析。県のホームページ に解析結果を掲載し、関係自治体に連絡した。しかし、ベント前に放射性物質が拡散していたことは周知されておらず、国会と政府の原発事故調査委員会も把握 していなかった。

最初のベントは3月12日午前10時17分に試みられ、4回目の同日午後2時半ごろに「成功した」とさ れる。しかし、観測データによると、主に双葉町の▽郡山地区▽山田地区▽上羽鳥地区▽新山地区−−の4地点でベント前に放射線量が上昇していた。震災前の 線量は毎時0.04〜0.05マイクロシーベルトだったが、原発の北2.5キロの郡山地区では3月12日午前5時に0.48マイクロシーベルト、同6時に 2.94マイクロシーベルトと上昇。さらにベント開始約1時間前の同9時には7.8マイクロシーベルトになった。西5.5キロの山田地区ではベント直前の 同10時に32.47マイクロシーベルトと通常の約720倍を記録した。

国の平時の被ばく許容線量は毎時に換算すると0.23マイクロシーベルトで、各地で瞬間的に上回ったこ とになる。数値の変動は風向きの変化によるとみられる。

全文は福島第1原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散

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