「弁当有料化」で表出した町民の分断と対立 「7000人の復興会議」に賭ける双葉町 via 日経ビジネスon line

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そんな中で起きた、県内・県外避難住民の対立。

「同じ町民同士、バッシングし合うのは、もう見るに堪えない、聞くに堪えない。県内の町民から『タダ飯食ってんだろう』って言われた人もいる。これか ら、埼玉で避難していた町民が福島に戻って、一緒に町の将来について考える時が来るはず。その時に、『お前はただ飯食ってきた』と、言葉のやり取りで傷つ け合うようなことはしたくない」と堀川さんは話す。

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舘林さんは妻が病気のため、仮設住宅に早期入居を希望し、実現したが、この地区の仮設住宅の生活環境は予想外に悪かったという。

「春から夏になると、隣接する浄化センターから異臭がする。一度見学させてもらったが、放射性物質に汚染されているということで運び出せない汚泥が積ま れたままになっていた。放射性物質と悪臭。それだけでなく、一番近い商店まで2・5キロで、歩いて買い物には行けない。高齢者や子どものいる家庭が入居を 敬遠するのも当然だ」。不法侵入者が空き部屋に入っているのが発見され、逮捕される事件も起きた。

この地区には122戸の仮設住宅が建設されているが、住宅周辺はがらんとして人気がない。入居しているのはわずか1割の12戸。仮設住宅はガラガラに空 いているのに、旧・騎西高校から転入してくる見込みはない。舘林さんは「町は避難所から出たい人にアンケートを取って仮設住宅を建設したというが、実際に は行くところがない人が来たという感じ。私自身、自力で借り上げ住宅を探したが、なかなか見つからず、それで仮設に決めた。仮設に居ても、避難所生活の延 長のようだ」と舘林さん。

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その意見の内容は「双葉町・町民参加の復興まちづくり計画策定『7000人の復興会議』」のウェブサイトにもアップされている。

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