記者の目:京都・五山送り火騒動=古屋敷尚子(京都支局)via mainichi.jp

東日本大震災の津波で流失した岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松を京都の五山送り火に使う計画を巡る一連の騒動は、被災者を置き去りにし て、「京都」が独り芝居を演じた印象を残した。あらゆる関係者の「良かれ」と思った行動が積み重なり、結果的に被災地を傷つけた。私自身、どうすれば良 かったのか答えの分からないまま、送り火を見つめるしかなかった。「むなしい出来事」で終わらせないために、被災者支援の基本的な姿勢を問い返す機会に なったと、前向きにとらえたい。五山送り火は、仏教が庶民に広まった室町時代以降の始まりとされ、お盆に迎えた先祖の霊を送り出すという宗教的色合いの濃い伝統行事だ。

◇放射性物質飛散 「不安ぬぐえぬ」

当初の計画は、大分市の美術家が発案し、大文字保存会の松原公太郎理事長(58)に相談したのがきっかけだ。2人は今回のことで知り合い、協力して計画を進めた。震災の犠牲者を悼むという素朴な気持ちからの行動だった。

続きは記者の目:京都・五山送り火騒動

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