水俣の教訓生かそう via しんぶん赤旗

 放射能の汚染が住民の命と生活を脅かし続ける福島第1原発事故に、国が原因企業の延命を優先し被害者を切り捨ててきた水俣病の教訓をどう生かすかをテーマに2日、熊本市でシンポジウムが開かれました。原爆症認定訴訟熊本弁護団の主催。水俣病、原爆症の被害者や市民ら300人以上が参加しました。

 長年、患者に向き合い水俣病の医学的な解明に力を注いだ原田正純氏や高岡滋医師、原爆症認定訴訟にかかわった矢ケ崎克馬琉球大名誉教授や牟田喜雄医師らがパネリストとして発言しました。

 原田氏は、国策として推進され被害を出した原発事故と水俣病の共通点を指摘。放射能被害の賠償などを考えるうえで、「被害を受けた可能性のある地域と受けていない地域との比較を重視した水俣病などの掘り起こし調査の経験が一つのヒントになっていくと思う」とのべました。

 高岡医師は、行政側は被害を最小限に描こうとするものだとして、「福島県民200万人の被ばく調査をすることになったのは、水俣病の教訓が生かされたのだと思う。形式だけの調査ではなく、きちんとした調査をやるべきだ」と訴えました。

水俣の教訓生かそう

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