『於:山口県柳井市、アクティブやない 2011 年 3 月 20 日(日) 原子力の専門家が原発に反対するわけ』 by 京都大学・原子炉実験所 小出 裕章

I.チェルノブイリ事故から25年
原子力発電は湯沸かし装置
 多くの人は、原子力というと科学の最先端で、とても難しいことをしていると思うでしょう。しかし、 原子力発電でやっていることは単にお湯を沸かすことだけです(図1参照)。その点を取れば火力発電 と同じで、沸かした湯気でタービンという羽根車を回し、それにつながった発電機で電気を起こしてい るにすぎません。蒸気機関であることを取り上げれば、それは 200 年前の産業革命で生まれた技術です。
 それなのになぜ原子力が特別な危険を抱えているかといえば、原子力の燃料であるウランを燃やせば (核分裂させれば)、核分裂生成物という死の灰が否応なくできてしまうからです。二酸化炭素も灰も 生まずに物を燃やせないように、死の灰を 生まずにウランを燃やすことはできません。
このことが、原子力が抱える危険の一切の 根源です。

続きは『於:山口県柳井市、アクティブやない 2011 年 3 月 20 日(日) 原子力の専門家が原発に反対するわけ』から(PDF)。

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