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(被爆国から2014)原発 安全に「絶対」はない via 朝日新聞

■俳優・歌手 倍賞千恵子さん(72) (略) 原爆白内障の女性を演じたNHKのドラマ「夏の光に…」(1980年)。撮影前に被爆者の男性に体験を聞き、広島平和記念資料館を見学しました。一瞬で街が破壊されることに、がくぜんとしました。 原爆症で亡くなった佐々木禎子さんを描いた「千羽づる」(89年)では、禎子さんの母親役。広島を訪れた小学6年生の女の子が平和の大切さを学ぶ短編アニメ「つるにのって ―とも子の冒険―」(93年)で、主題歌を歌いました。いつも戦争と平和、核の問題を感じて仕事をしていましたが、大上段に構えて意見を言うことはなかった。 そんな私を変えるきっかけになったのが、福島の原発事故でした。 (略) 原発事故から3年。福島の人は身も心も癒やされていない。それなのに再稼働したり、輸出しようとしたりしている。核の被害は何十年、何百年と続きます。原発も絶対に安全とは言えない。「絶対」は、ない。 私は山田洋次監督から人間の内面の見方を学びました。だからこそ、人を大切にしたい。誰もが「自分は幸せになりたい」という思いを侵害されるべきではないんです。 数十年前、「死んだ男の残したものは」という歌に出会いました。戦争では何も残せず、みんな死んだという曲です。人が人を殺すとはどういうことかを考えながら歌い続けています。(聞き手・中崎太郎) 全文は(被爆国から2014)原発 安全に「絶対」はない 関連記事: 【特集】核といのちを考える via 朝日新聞 (被爆国から2014)広島出身 背負って生きる ■俳優・映画監督 杉野希妃さん(30) (抜粋) 「聞かないと、後悔するかも」と思うけど、「傷をえぐり出すようなことはしたくない」とも考えてしまう。祖母からは今も聞けていません。 でも、私にできるのは語り継いでいくこと。それが広島で生まれた意味。原爆の歴史を忘れないことが使命と思っています。 6年前、映画製作会社をつくりました。高校生が脱原発運動に利用されるシーンがある「ほとりの朔子(さくこ)」(1月公開)、福島の原発事故による放射能被害を心配する東京の家族を描いた「おだやかな日常」(2012年公開)。映画で「善か、悪か」を主張するのではなく、見た後に話し合ったり、交流したりできる受け皿を提供したい。

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