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菅原文太は“脱原発一本化の龍馬”になれるか via 東スポweb

坂本龍馬になるのは菅原文太か――。都知事選(9日投開票)は自民、公明党が推す舛添要一元厚労相(65)が大きくリードし、脱原発を訴える細川護熙元首 相(76)と日弁連前会長の宇都宮健児氏(67)が票を食い合い、共倒れ寸前だ。劣勢状況を受け、告示前に不調に終わっていた一本化の動きが、再び水面下 で進められている。そのためには反目する両陣営を説き伏せるキーマンが必要だ。 脱原発勢は分裂選挙に直面している。象徴的シーンとなっ たのは1月31日、細川氏支援を表明した著名人が集まった会見。俳優の菅原文太(80)、作家の瀬戸内寂聴さん(91)、作詞家の湯川れい子氏(78)、 作家のなかにし礼氏(75)の各氏が揃った。ほかにも女優の吉永小百合(68)、学者のドナルド・キーン氏(91)らが支援を表明している。 実はこの大半は前回の都知事選で宇都宮氏を支援していた面々。細川氏の出馬で脱原発候補の二者択一を迫られ、細川氏へと乗り換えたワケだ。作家の澤地久枝氏(83)は告示前に宇都宮氏へ降りるよう直談判していたことまで明かした。 「前回は宇都宮さんを支援したが、100万票取れなかった。一本化すれば舛添さんに勝てる。私は宇都宮さんに降りてもらって、細川さん一本にしてほしいとお願いした。宇都宮さんは副知事に担がれればいい」。だが、宇都宮氏はこれを拒否していた。 脱原発勢が諦め切れないのは世論調査の結果だ。舛添氏は独走状態で早くも勝負ありだが、細川氏と宇都宮氏の一本化が実現すれば、差が一気に縮まるどころか、逆転の可能性も見えてくる。脱原発支持者から「手を取り合ってほしい」と望まれるのは当然だ。 もっとも両陣営のミゾが深すぎるのも事実。宇都宮氏が「私の方が(細川氏より)実行力がある」と豪語すれば、細川氏は「脱原発を訴える比重が(宇都宮氏とは)違う。(一本化は)裏取引と思われたくない」と相いれない。 (略) 脱原発関係者はキーマンをこう指摘する。「参院選全国比例で17万票を集めたミュージシャンの三宅洋平氏や、山本太郎参院議員らは最後の最後ま で勝てる候補を見極めている。菅原文太さんも宇都宮、細川陣営双方とパイプが太い。坂本龍一さんもハッキリと支持を表明していませんので動向が注目されて いる」 週明けには脱原発グループ有志の最終提言も行われる見通しだ。 反目していた薩摩藩と長州藩が坂本龍馬の仲介で薩長同盟が結ばれ、倒幕へ向かったように“現代版龍馬”が現れるかがカギだ。 続きは菅原文太は“脱原発一本化の龍馬”になれるか 当サイト既出関連記事:【都知事選】細川氏、文太も応援!“仁義なき”著名人攻勢 via スポーツ報知

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「安倍潮流阻止」が裏テーマの都知事選 脱原発候補一本化で問われる共産党の姿勢 via Diamond online

(抜粋) 「候補者一本化」を両候補に尋ねた。二人とも「一緒にできないか、という声は各方面から上がっている」という。 それが困難であることを宇都宮氏は「細川さんがどんな気持ちで反原発をいわれるのか、分からない。原発だけが東京の課題ではない。他の政策についてどう考えておられるのか、その点について話を聞かないと判断がつかない」(1月10日収録)。 細川氏は「宇都宮さんは他の政策と原発を同列に並べている。私は原発問題は、その他の懸案と比べものにならない重い課題と思っている。話をして野合とか裏取引と言われちゃかなわない。毅然と原発最優先で選挙に臨みたい」(1月22日収録)。 (なお、この模様はアーカイブに収蔵されており、会員でなくてもインターネットを通じて無料で見ることができる) 宇都宮氏へのインタビューは、細川氏が決意表明する4日前、政策がまだ明確に示されていなかった時の収録だった。 14日に細川氏は小泉元首相と会い、出馬を表明した。「この選挙は原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」という対決の構図が示された。 安倍政権への挑戦状でもある。小泉氏がそこまで踏み込むとは、安倍首相も自民党も思っていなかった。知事選が持つ意味が一気に変わった。 (略) だが脱原発を掲げる二人が揃って立てば共倒れは避けられない。様々なルートで一本化が模索される。反原発の市民運動は宇都宮陣営に集まっている。その面々には「二人の首相」への不信感が根強い。 「小泉は格差社会の張本人。竹中平蔵と組んで新自由主義をふりまき弱者を切り捨てた」「細川は国民福祉税を突然打ち出し、最後は政権を投げ出した」。 昨日の敵と手を組むことを潔(いさぎよ)しとしない「真面目な運動家」が少なくない。 (略) 細川氏の政策は安倍政権の悪政にアクセルを加える方向なのか。私がインタビューした細川氏にその印象は感じられなかった。むしろ、ものの考え方は「反安倍」といっていい。 安倍首相が掲げる憲法改正には「改正の必要はない」。集団的安全保障も秘密保護法も反対だ。靖国参拝は「心の問題」としながらも「一国の首相が行くべきではない」。その理由を「A級戦犯が祭られているのだから、周辺国への配慮が必要だ」と語った。 中国出兵から始まった日本の第二次世界大戦を「侵略戦争」と規定し、安倍首相が進める「戦後体制の見直し」とは程遠い歴史観を語った。 成長重視の経済政策にも違和感を表明した。「経済成長ですべてが解決するというのは傲慢」という。大量生産、大量消費、大量廃棄という成長のシステムは限界に近付いている、これを改める「文明の転換点にわれわれは居る」という認識を示した。 脱原発は「文明を転換する象徴」と位置付ける。電力が足らない、電気代が上がる、電力会社が赤字になる、といった影響は原発の危険性と同列で議論 する問題ではない、これから日本人が知恵を出し、解決してゆく問題だという。原発を止め、まず節電。エネルギー多消費型の経済構造や暮らしのあり方を見直 すところから始めよう。再生可能エネルギーに切り替えることで新たな産業や雇用を起こし、日本を新エネルギーの先進国に変えよう。そうした方向性を明確に 示すのが政治リーダーの役割だ、と語った。 この見解は宇都宮氏と変わらない。憲法、暮らし、原発で細川・宇都宮は同じ方向を向いている。共産党の代議員がいう「原発以外の政策は正反対」ではない。 (略) メディアも二分している。読売、産経、日経は「国政の課題は首長選挙の争点にふさわしくない」という立場で、系列の日テレやフジなどは原発論争に冷淡な扱いだ。 このままの選挙戦なら「原発の焦点化」は空振りに終わり、舛添氏が圧勝するだろう。普天間基地の辺野古移設に反対する候補が勝った名護市長選な ど、各地で起きている反中央の動きは東京で遮断される。そんな状況を許したくないなら選択枝は「候補者一本化」しかない。宇都宮氏が降りて細川氏に絞り込 むことだ。小泉・細川連合を「反共シフト」とさえ呼ぶ共産党にこれを飲ませることは至難の業だろうが、共産党が躍進し「民主的政権」の一角を目指すなら、 いつかは妥協せざるをえない選択である。 政治の世界は多様な価値観や打算が混在している。自ら正しいと信ずることだけに沿っていれば多数派にはなりえない。橋下徹市長の大阪維新の会を阻 止するため堺市長選挙では共産党が独自候補を引っ込め、保守と組んだのはひとつの決断だった。あの選挙が維新の会の勢いにブレーキを掛けた。 東京も同じだ。ことは原発だけではない。NHKの籾井勝人会長の暴言に象徴されるように時代を逆流させる安倍潮流は勢いを増している (略) インタビューで細川氏に「小泉さんとは原発以外で考えが違うのではないですか」と聞いた。「小泉さんとは原発で一緒にやる、ということだけです。他 のことは私に任してくれた。小泉さんは何も言いません」。おおらかな話だが、そこが保守の柔軟さである。靖国や成長戦略を言い出せば収拾はつかなくなる。 目をつむって原発一本で行く。それが安倍政権を追い詰めることは分かりきっているのに、細かいことは言わず「文明史の転換だ」と大構えを見せている。 細川氏は勝利すればエネルギー戦略本部を都庁に立ちあげ、再稼働阻止への作戦を練る、という。政府と都が対立すれば原発行政は国民の関心事になる だろう。反原発の世論が高まり、薄れゆくフクシマに再び目が向かい、事故の悲惨さに改めて思いが至るだろう。原発事故から目をそらし五輪開催にテーマを移 して支持率を煽る政権の世論工作にも影響が出るだろう。政権の足元が揺らぎ、暴走への風当たりは強まる。 日本の左翼は「正しいこと」にこだわり、妥協より「美しく負ける」ことを良しとしてきた。少数野党として純潔を維持してきた、ともいえる。その結 果が万年野党、安倍首相の暴走である。小さな正義を超えた「したたかな連帯」を進めなければ、時代の潮流は超えられないだろう。今がその時だ。 … Continue reading

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