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大阪で原発燃料が作られてるって知ってました?via iAsia

(抜粋) 原子燃料工業は敷地が2万8千平方メートル。見た目はいたって普通の工場で、外から見ただけでは、ここで原子力発電所の燃料をつくっているとは思えない。 一般見学の受付をすると、担当の社員から会社や安全PRのパンフレットの入った手提げ袋をもらった。袋の中が可笑しかった。会社のロゴの入ったペンが入っていたのはわかるが、ジュースに無料で交換してくれる引換券まで入っていたからだ。 入口に設置されたテントには、工場を説明するブースや、福島県や福井県の名産品販売コーナー、輪投げコーナーがあった。名産品販売コーナーは原発で迷惑をかけている地域への配慮だろうか。見学会への会社の並々ならぬ意欲を感じた。 原子燃料工業は1972年に住友電気工業(株)と古川電気工業(株)の原子燃料部門を統合し総合原子燃料専業メーカーとして発足し、09年からは米 ウェスチングハウス・エレクトリック社が株式を52%取得し筆頭株主になっている。茨城県東海村にも事業所があり、熊取では加圧水型原子炉(PBR)、東 海村では沸騰水型原子炉(BWR)の燃料を製造している。因みに、PWRの代表格が大飯原発。BWRの代表格が言わずと知れた福島第一原発だ。 日本の原子炉で燃やされる燃料の30%がこの会社で作られているという。 (略) 海外のウラン鉱山で採れたウランは濃度が低いので、原発で使う燃料にするためには濃縮し加工しなければならない。この工場では、粉末状の二酸化ウランを固め、燃料集合体にする工程を行っている。 工場では、小さなペレットを積み重ね4メートルの細長い棒にして、その棒を縦17本横17本で束ねて1本の燃料集合体を作っていた。つまり1つの燃料集合体に、264本の燃料棒が入っている計算だ。 驚いたのは、ペレット加工も燃料棒組立も検査は人間の手で作業されることだ。当然、作業員は被曝をする。説明では、工場内での作業では線量計を手放 してはいけない決まりになっているという。この工場では、これまで一番多かった被曝量は2ミリシーベルトだったそうだ。それでも福島の飯館村にいるより低 い線量ですねと聞くと「そうですね」と答えにくそうに社員が答えた。 ●「再稼働して欲しい」 工場内は非常に清潔に保たれていた。ゴミ1つ見なかった。全てがきれいに片づけられているという印象だ。数か月に一度、IAEA=国際原子力機関が抜き打ちで検査に来るので工場内は常にきれいにしておかなければいけないという。 見学の最後に「最近、仕事あるんですか」と案内をしてくれた社員に尋ねてみた。13年9月以降、全ての商業用原子炉が稼働していないからだ。熊取で扱っているPWRに関しては、関西電力の大飯原子力発電所4号機が稼働を止めた13年9月以降、動いていない。 「全くないというわけではないが・・・暇ですね」 「再稼働、して欲しいですか?」 「・・・再稼働・・・して欲しいですね」 原発再稼働の審査のうち、最優先されている九州電力の川内原子力発電所1・2号機が熊取の工場でつくっている燃料で稼働するPWRだ。再稼働申請さ れている原発はこのPWRが17基中12基(14年4月末現在)を占めている。つまりこの工場でつくられる燃料が再稼働を支えることになるということだ。 (略) ここでつくった燃料は、福井県をはじめとする西日本の原発(島根原発は省く)と泊原発で使わる。当然、各地の原発まで運ばなければいけない。 「熊取から原発銀座の福井などにどうやって運ぶのですか」 「それは、法律で守秘義務を課せられているから答えられません」と少し困った顔をしながら返事をしてくれた。思わず「特定秘密ですか」と聞き返してしまったが、「原子力に関する法律で前からある法律です」と即答されてしまった。 これらは一部の幹部しか知らないトップシークレットだという。それはつまり燃料がいろいろな意味において危険なものだからだろう。 ふと、橋下大阪市長や松井大阪府知事はおひざ元にこういった施設が有ることを知っているのかと思った。 全文は 大阪で原発燃料が作られてるって知ってました?

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