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トルコから見た、ロシアのウクライナ侵攻と核戦略 via Note

私は、Peace Boat やJANIC,CWSといったNGOと一緒に福島のことを世界に語り継ぐプロジェクトに参加し、中東地区を担当しています。2019年にはトルコのシノップの原発に反対する人達と交流をさせてもらいました。その時感じたのは、トルコのまさに隣国にあるチェルノブイリで大事故が発生し、いまだにトルコの人たちは、チェルノブイリの悲劇を忘れていませんでした。今回のロシアによるウクライナの侵攻とチェルノブイリ原発の占領、そしてザポリージュジャ原子力発電所への攻撃、一体何が起ころうとしているのか、トルコのジャーナリストで私たちの協力者でもあるプナールさんが寄稿された記事を翻訳しました。 戦争前から以降にわたるロスアトムの問題:追い詰められたロシアの原子力産業の影響原文はこちら 編集者注:本稿にて、プナール・デミルジャンは現在のロシアのウクライナ占領を資本主義の行き詰まりの象徴として分析している。著者は外国への依存がロシアの巨大国営原子力企業であるロスアトム社さえも侵略的であると同時に脆弱にさせており、原子力エネルギーの観点からみると、彼女自身の国であるトルコを含む他の地域でも、同様のことが起こり得ると指摘しています。 プナール・デミルジャン […] 過去の経験を参照すれば、戦争におけるエネルギー資源の役割は決して過小評価できないことがわかります。よく知られているように、第一次世界大戦の終結後間もなく、人口成長を支える産業発展のため天然資源の需要が増加し、それが発展を装った第二の戦争を支持する傾向に拍車をかけることとなりました。 続いて、冷戦時代には、資源への依存の深まりと国際化が、こういったことが起こる可能性をさらに強めた。残念ながら、このような侵略状態は、シリアで目撃されたように様々な形で正当化されている。再生可能エネルギーとして知られる太陽光や風力は、資本主義者の占有による継続的な積み重ねのゴールにはならないと言えるかもしれません。再生可能エネルギー資源は依存を生まず、戦争の引き金にはなりにくく、非人道的な蓄積にもつながりにくいのです。 チェルノブイリの放射線量上昇の背後にある疑問 最近のウクライナ侵攻について私が上に述べたようなことを考えたのは、包囲はチェルノブイリから始まり、声明はドネツクとルハンスクという親ロシアの分離主義勢力が多数を占める2地域について触れられ、敵意あるメッセージが続いています。ロシアのプーチン大統領は旧ソ連の遺産を守ろうと決意したようにも見えます。 チェルノブイリの軍事占領で、攻囲したプラントの放射線レベルが20〜30倍に増加したと考えられて世間の注目を集めました。さらに興味深いことに、この増加は、施設エリアに軍用車両が侵入し、表層土壌に存在する放射性ダストの雲を蹴り上げたために発生したと述べられています。 (略) 浮かび上がってきたもう1つの重要な問題は、フィールド内の放射線の広がりを測定するために使用されていた測定モニターが、動かなくなったことです。チェルノブイリ施設でロシア軍とウクライナ兵の間で戦闘があり、チェルノブイリ施設の管理がロシア軍に変わったからでしょうか?石棺で覆われているチェルノブイリのサイトの第4原子炉のプールにある21,000本の燃料棒に加えて、それ以外の施設サイトでの新しく使用された核廃棄物のために、建設されて開かれた核廃棄物倉庫に4,000立方メートルの高レベル核廃棄物があります。 さらに、これらの施設の技術官がロシアの指揮統制下に強制的に置かれたことは、ロシア軍にとってリスクではなかったのでしょうか。占領下のロシア側には核の専門家や科学者がいましたか?一部の政治学者や専門家は、チェルノブイリがキエフへの最短の道であり、したがって、施設は「途中」だったために囲まれていたと言います。しかし、施設の押収には、より深く考える必要があります。それがこの記事の内容であり、原子力エネルギーの全体像を示す視点です。 強奪による蓄積は資本主義の本質であり、すべての不平等を支えているため、今日のウクライナで起こっていることは、原子力の文脈でこの侵害/没収の慣行を注意深く観察することを私たちに示している可能性があります。次に、全体像を確認できるように、不足している部分を埋めましょう。核廃棄物は「貴重」です 原子力エネルギーの生産は、その燃料サイクルと一緒に検討する必要があります。言い換えれば、原子力発電は、核燃料が必要とされる施設での単なる運転ではありません。ウラン鉱石を処理して得られた燃料は、使用後、20〜30年間冷却した後、放射性廃棄物になります。ウクライナのようにそのままの状態で保管されるか、世界中の限られた数の施設(フランス、イギリス、ロシア、アメリカ、インド、日本)のどこかで保管され、再処理されます。最後に、世界にはまだ完全に機能する例はありませんが、それは最終処理場です。ロシアは放射性廃棄物の処理と燃料補給において先導していると言えます。 実際、世界中の多くの国との合意の枠組みの中で、ロシアは核廃棄物からの再生核燃料プロセスのリーダーでもあります。これは、そのような再生核燃料が、ロシアで製造された原子炉で使用されるウラン燃料と比較して、事故や漏出の場合にはるかに大きな生態学的破壊を引き起こす可能性があることを考慮する必要があります。したがって、VVER1000およびVVER1200型原子炉のRosatom施設と、ロシア、中国、インド、ハンガリー、イラン、トルコ、フィンランド、およびエジプトで進行中のプロジェクトは、このような再生核燃料の潜在的な顧客です。 ロシアはウクライナと核廃棄物リサイクル協定を結んでいました。この取り決めによれば、ウクライナは、国内で稼働している15基の原子炉からの廃棄物を、毎年2億ドルの費用でロシアに送ることになります。しかし、2005年、ウクライナの当時のエネルギー大臣であるYuriy Nedashkovskyは、ロシアとの以前の取引を反故にし、米国に本拠を置く企業Holtecと、チェルノブイリ発電所の敷地内に2億5000万ドルで100年の保護を約束する貯蔵施設を設立するという新たな合意を締結しました。最大100年間の保護を提供することを約束した米国に本拠を置くDevelopmentFinance Corporation(DFC)の資金融資支援を受けてHoltecによって建設された乾式貯蔵施設は、2021年11月6日に16年かけたトライアルテスト込みで稼働することになりました。 現在チェルノブイリには4,000立方メートルの核廃棄物がありますが、この倉庫は現在、ウクライナのエネルギー需要の51%を生み出す15基の原子炉からの核廃棄物を保管する重要な施設です。このように、ウクライナは核廃棄物の除去のためにロシアに毎年2億ドルを支払うことを免れ、新しい協定の下で2億5000万ドルの一時的な費用を負担するだけで済みました。言い換えれば、米国企業によるこの倉庫の建設により、ロシアは核燃料生産のための核廃棄物の供給と年間2億ドルの収入の両方を失っていました。さらに、1991年から操業しているロシア発の核燃料会社TVELは、核廃棄物から燃料を生産するために数億ドルを投資し、モスクワに新しい施設を立ち上げました。 (略) 実際、これはロシアが必要とする燃料供給の半分しか満たすことができないため、ロシアは今後、さらに6つのウラン鉱山を開設する準備をしています。 オーストラリアとの関係悪化でウラン入手に苦労するロシア ロシアが現在核燃料生産のボトルネックに直面しているもう1つの理由は、2014年以降、オーストラリアは、ロシアによるグルジア(2008年)とウクライナ(クリミア危機)への措置としてウランの輸出を停止したことです。実際、議会で行われた公式声明の中で、オーストラリアの首相は、「オーストラリアは、国際法に公然と違反しているロシアのような国にウランを販売する意図は今のところない」と主張しました。この動きはまた、ロシアが原子力発電所に必要な核燃料の供給に対する暗黙の国際禁輸にさらされているという私たちの評価を裏付けています。ウクライナは、燃料供給と廃棄物をロシアに依存していました。実際、15基の原子炉の依存を終わらせるために、2026年までに国境内でのウラン生産を増やすことを決定し、そのために米国はウェスティングハウスを通じて3億3500万ドルの合意を結んでいます。明らかに2015年までウクライナはその核サービスと核燃料のほとんどをロシアから得ていたと言えますが、ウェスティングハウスから燃料を購入することによってその依存を徐々に減らしました。 (略) この記事の終わりに、原子力発電所を所有することによって、国は必然的に強い政治権力を獲得することができると主張する人々についても考えてみましょう。ウクライナが15基の原子炉と4000トンの放射性廃棄物を持つことは「原子力発電」と言わるかどうかは、現時点で問われるべき重要な問題です。帝国主義国家が支配する技術市場の歩兵ではなく、外国に依存する技術を使用する代わりに、自然と両立し、生態学的権利を破壊せず、技術依存を創造しないエネルギー生成の手段を好む方がはるかに良いです。そのようなエネルギーは、企業にサービスを提供しなければならない国家の適切な動機を満たすための複雑なプロセスを持たないためです。それが唯一の解決策として明らかに浮上しているのではないでしょうか? ウクライナの侵略は、他の国が教訓を学び、原子力エネルギーを放棄する機会として役立つはずです。世界は、原子力エネルギーが気候危機の文脈でグリーンソリューションとして免税の対象と見なされるべきかどうかを議論していますが、原子力オプションは、電力の非対称性と根付いた紛争を永続させるため、本質的に世界平和を損なうことを考慮に入れる必要があります資本主義システムで[す]。 全文はトルコから見た、ロシアのウクライナ侵攻と核戦略

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チェルノブイリ原発事故をテーマにしたホラーゲーム,「Chernobylite」の制作が発表 via 4 Gamer.net

ポーランドのThe Farm 51が,新作ホラーゲーム「Chernobylite」の開発を発表した。対応機種はPCおよびコンシューマ機とのことで,発売は2019年秋が予定されている。 ゲームの主人公は,1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故によって恋人を失った元原発職員の物理学者で,30年以上の時を経て,再び立入禁止区域へ潜入する彼の姿が描かれる。長い間,人間を拒んできた世界を背景に,ミュータント化した生物や超自然現象の脅威に怯えながら,残された物資を集めて生ていくという。 オープンワールドとは謳われていないものの,キャンペーンはノンリニアなタイプになるとのことで,各地で発生するさまざまなミッションを自由に選んで進めていくことになるようだ。「ストーカー」と呼ばれるほかの潜入者も地域内に存在しており,彼らが仲間なのか敵なのかを見きわめて行動しなければならない。また,物理や化学の知識を持った主人公ということで,クラフティングも大きな要素になるという。 (略) 「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズに影響を受けているのは間違いないところだが,2016年に「Chernobyl VR Project」を発表(関連記事)するなど,The Farm 51も以前からチェルノブイリ原発事故に強い関心を示してきたメーカーだ 全文はチェルノブイリ原発事故をテーマにしたホラーゲーム,「Chernobylite」の制作が発表 当サイト既出関連記事: 『Fear The Wolves』Steamにて正式リリース&無料プレイ週間開始。『S.T.A.L.K.E.R』のDNAを継ぐバトルロイヤルゲーム via Automaton

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『Fear The Wolves』Steamにて正式リリース&無料プレイ週間開始。『S.T.A.L.K.E.R』のDNAを継ぐバトルロイヤルゲーム via Automaton

By Ryuki Ishii Focus Home Interactive/Vostok Gamesは2月7日、『Fear The Wolves』をSteamにて正式リリースした。2月7日から2月13日にかけては、本作を無料で試せる無料プレイ週間を実施中。また同期間中は通常販売価格2380円のところ、50%オフの1190円で購入できる(日本語非対応)。 『Fear The Wolves』は2018年8月にSteamでの早期アクセス販売が開始された一人称視点のバトルロイヤルゲーム。最大100人のプレイヤーが、放射能に汚染されたチェルノブイリに降り立ち、オオカミやアノマリー、放射能汚染や激しい天候の変化に対処しながら、最後の生き残りになるまで戦う。 (略) なお本作の平均同時接続プレイヤー数は長らく1桁台にまで落ち込んでいたが、正式リリースとあわせてスタートした無料プレイ週間と50%オフセールにより、2月7日には一時的に同時接続プレイヤー数が400人近くにまで増加している(SteamCharts)。放射能汚染の拡大やアノマリーの発生から逃れつつ戦うチェルノブイリ・バトルロイヤル。その響きに興味が湧いた方は、今のうちに本作を試しておこう。 全文は『Fear The Wolves』Steamにて正式リリース&無料プレイ週間開始。『S.T.A.L.K.E.R』のDNAを継ぐバトルロイヤルゲーム

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原発事故の過去・現在・未来 写真展 via 朝日新聞

[…] 小原さんは大阪府内在住のフォトジャーナリストで33歳。2011年の東京電力福島第一原発事故直後には、構内で収束作業にあたっていた若者を大手メディアに先駆けて撮影。その後も、原発事故の影響を可視化しようと追いかけている。   2015年2月からは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の取材を始めた。写真展には、2年間かけて撮影した約60点を展示している。収束作業のために造られたスラブチッチ市に滞在しながら廃炉作業員として働く夫婦の日常を記録したほか、母親のおなかの中で被曝(ひ・ばく)し、甲状腺の病気を患っている女性マリアの気持ちを見つめた。マリアの撮影には、立ち入り禁止区域に放置されていたフィルムを入手して使った。マリアの悩みや苦しみなど目に見えにくいものを表現するのに適していると感じたからだという。   […] 入場料800円など。月、木曜は休館。今月8、15、22日に全3回のワークショップもある(4500円)。また期間中の毎週水、土曜は原発事故に関する映画も上映している(入場料1千円)。 全文

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チェルノブイリに太陽光発電=原発シェルターに隣接-ウクライナ via JIji.com

【チェルノブイリ(ウクライナ)AFP時事】1986年に史上最悪の原子力災害が起きたウクライナ北部チェルノブイリ原発で5日、太陽光発電施設が稼働を始めた。ドイツ企業との合弁事業で、運営会社「ソーラー・チェルノブイリ」のワリャーギン社長は稼働式典で「ウクライナの送電網に本日、接続する」と宣言した。 パネルは、爆発した4号機を覆う巨大なドーム型シェルターに隣接する広大な敷地に設置され、2000世帯分の電力供給が可能とされる。 (略) チェルノブイリ原発一帯は、太陽光発電用の土地を安く提供できると売り込み、海外からの投資を募っている。(2018/10/06-10:20) 全文はチェルノブイリに太陽光発電=原発シェルターに隣接-ウクライナ

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「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」プロジェクトの第1段階を完了 via Sputnik

福島第一原子力発電所事故後、1号機、2号機、3号機で核燃料が溶け、原子炉の格納容器の底を突き抜け、その外側に溶け落ち、「核溶岩」が形成された。日本政府との合意に従い、ロシア国営原子力企業ロスアトムがその調査に取り組んでいる。 スプートニク日本 福島第一原発の事故処理作業を計画する際には、安全に処理するために「核溶岩」の場所、成分、物理的及び機械的性質を正確に知る必要がある。 時間の経過と共に「核溶岩」の性質は変化するため、事故処理作業の開始時期を正確に判断するためには、数十年先まで「核溶岩」の特質の変化を予測する必要がある。 (略) ロシアの専門家らは、事故のあったチェルノブイリ原子力発電所の「核溶岩」のサンプルを調査し、それに基づいて福島第一原発の「核溶岩」の破片のモデルサンプルを作成した。 だがこれはプロジェクトの第1段階にすぎない。ロシアの学者らはプロジェクトの第2段階で、フクシマの「核溶岩」のすべての性質の変化の予測を立てる。この作業は、2019年3月までに完了する見込み。 全文は「ロスアトム」、福島第1原発の「核溶岩」プロジェクトの第1段階を完了  

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原発事故のチェルノブイリに迷い犬が千匹以上 里親探しも進む via Livedoor News

【AFP=時事】史上最悪の原発事故が起きたウクライナのチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域は不気味な静寂が漂っているが、原発の近くにある建物は動物のほえる声や甲高い鳴き声で満ちている。 (略) 今日この建物は、炉心溶融(メルトダウン)後の住民の避難から長い時がたった今も半径30キロメートル圏内の立ち入り禁止区域に残っている迷い犬のための医療施設になっている。 ルーカス・ヒクソン(Lucas Hixson)さんは、2013年に放射線専門家として初めて米国からこの原発事故現場にやってきた。だがまだ多数の犬がこの地域にいることに驚き、犬たちの里親探しやワクチン投与などを行うプロジェクト「チェルノブイリの犬(Dogs of Chernobyl)」を立ち上げた。 (略) AFPの取材に応じたヒクソンさんは、「発電所に行って最初に気付くことの一つは犬たちだ」と語った。「犬たちは放射能の危険を知らせる標識を読むことができない。彼らはただ走って好きなところに行くだけだ」 この犬の里親プロジェクトを統括する米団体クリーン・フューチャーズ・ファンド(CFF)のデータによると、人の居住が認められていない地域にいる野良犬は約1000匹に上る。 発電所周辺に約150匹、チェルノブイリ市内にさらに300匹、残りは検問所や消防署周辺の他、数百人が非公式に住み着いたと考えられる村々にいる。 ■未来の米市民 同医療施設では現在、子犬15匹が飼育されていて、健康状態を確認後スラブチッチ(Slavutych)の幼犬施設に移されることになっている。チェルノブイリから約50キロ離れたこの町は、原発事故後、主に発電所作業員のために開発された。子犬たちはスラブチッチで最長6週間飼育された後、米国に渡り里親に引き取られる。 米国にいるCFFの支援者が、犬の里親探しや里親家庭への犬の輸送などを手伝っている。 (略) ■放射線検査 成長した犬の中には荒々し過ぎて家庭で引き取れない犬もいるとボランティアたちは言う。そんな犬は医療措置だけ受けさせて再び野に返すのだという。 立ち入り禁止区域で保護された子犬の中には放射線が検出されたものは一匹もいないが、一部の成犬からは検出されている。「病院に連れてくる前にすべての犬を検査している」とヒクソンさんは説明する。 犬が少しでも放射性物質に汚染されていれば体を洗い、特殊な粉末を使って除染し、必要ならば毛もそる。「犬たちがここを出る頃にはすっかりきれいになっている。他の犬たちと同じようにね」とヒクソンさん。 ボランティアたちは、このプロジェクトは人々にチェルノブイリの現実を知ってもらう上でも役立っていると考えている。立ち入り禁止区域には奇形の生物がいると思っている人がいるかもしれないが、そこで生まれた子犬たちは他の場所で生まれた子犬と変わらない。 全文は原発事故のチェルノブイリに迷い犬が千匹以上 里親探しも進む

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原発処理作業者、ドイツで過酷労働や健康被害訴え via Alterna

チェルノブイリと福島の原発事故処理にそれぞれ従事したウクライナ人と日本人が4月、ドイツ北部にある7つの学校の特別授業で過酷な労働体験を語った。2人は14歳以上の生徒や教師ら約800人に対して、作業現場のずさんな被ばく管理や健康上の問題、十分な治療の保証が受けられない現状などを訴えた。(ドイツ・キール=川崎陽子) 特別授業は、IBB(国際教育交流)による「欧州アクション・ウイーク:チェルノブイリと福島後の未来のために」の一環で、7年目の今年は欧州約150カ所で開催された。 ドイツ国内40の主催者の一つ、ハインリヒ・ベル基金のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州支部は、原発事故を体験した証言者を毎年、旧ソビエト連邦の国々や日本から招聘してきた。 今年は、ウクライナ人のオレグ・ゲラシュチェンコさん(68)と日本人の桐島瞬さん(52)が、同州における原発事故の大惨事を語り継ぐ学校行事や市民団体、政治団体で、体験談を語った。 ■2カ月公表されなかった「メルトダウン」 軍の消防士だったゲラシュチェンコさんは、1986年6月末から1カ月間、チェルノブイリ原発から20キロ圏内の立入禁止区域で事故処理に従事した。任務に就く前には10日間、10人のリーダーの1人としてチェルノブイリと同じ型の原発内で、内部構造を詳しく知るための講習を受けた。 職業上、比較的早く情報を得られたゲラシュチェンコさんは、「原発事故の4日後に初めて報道があったが、内容は嘘だった」と語った。 ジャーナリストの桐島さんが、東電福島第一原発で働くことを決意した理由は、自分の目で現場を確かめて真実を報道したかったからだ。桐島さんは原発事故の約2週間後、誰もいないオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)で「メルトダウン、3月12日」と書かれたメモを見つけた。だが、政府が公表したのは2カ月も後で、国民の間で政府への不信感が高まっていた。 ■暑さと被ばくとの闘い (略) ゲラシュチェンコさんは、長さ800mのタービン建屋で、2〜3分おきに入れ替わる溶接作業、現場で発生した火災の消火、建屋や機械の除染など、あらゆる作業を行った。 「線量計を身に付けていたが、作業後に秘密情報機関に渡さねばならず、被ばく量はすぐには知らされなかった。被ばく上限は通常50ミリシーベルト(※1)、私たちは250ミリシーベルトだった。だが十分な防護ができなかった人たちは、それ以上被ばくした」(ゲラシュチェンコさん) 桐島さんは、2012年の半年間、防護服を着て体感温度が摂氏50度を超える状態で作業をしながら、マスク内にたまった汗で呼吸がしづらくなるなど、暑さと被ばくとの闘いだったと語った。 「例えば汚染水タンクの表面は、普通の人が60年間で浴びるほどの線量だった。現場には、もっとはるかに線量が高い場所がたくさんあった。移動用の車の座席(毎時0.35ミリシーベルト)や、マスクをはずしてくつろげる唯一の休憩場所(毎時0.014ミリシーベルト)も汚染されていた。私は、4時間の労働で皆さんが1年間に浴びて良い1ミリシーベルトを超える被ばくをした」(桐島さん) ■救済処置の欠如も 7カ所の授業で、必ず生徒が2人に尋ねたことが一つだけあった。「健康被害はあったか」という質問だ。 ゲラシュチェンコさんは、チェルノブイリから戻ったあと白血球が減少し免疫力が低下していることが分かり、小さい脳梗塞、視力低下、皮膚のびらん、硬変症、性機能障害を経験した。 現在は、高血圧、糖尿病、皮膚ガン、肝臓疾患があり、頭の中で常に音が鳴り続けているというゲラシュチェンコさんは、「頭痛もひどいが、痛みに耐えきれずに自殺した人ほどではない」と付け加えた。 毎晩スポーツジムに通って、できるだけ放射性物質を体外に出すように努めたと語った桐島さんは、生徒からの質問にこう答えた。 「福島から東京に戻ったあと、3カ月間毎日のように鼻血が出て、ひどくだるかった。避難した人たちに取材したときも、福島から離れてから鼻血が出たという話をよく聞いた。低線量被ばくの症状といわれ、イラク戦争後の米国兵士が劣化ウラン弾で同じような症状が出たという報告がある。甲状腺検査で結節が見つかったので、定期的な検診が必要と言われた」 しかし、将来健康被害が起きた際に政府からの支援が保証されているのは、2011年12月末までに働いた人たちだけだと、桐島さん。 全文は原発処理作業者、ドイツで過酷労働や健康被害訴え

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チェルノブイリ原発付近で火災発生、放射線レベルは安全基準内 ウクライナ当局 via AFP

【6月6日 AFP】ウクライナ当局は5日、1986年に史上最悪の原発事故を起こしたチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域で火災が発生したと発表した。だが立ち入り禁止区域とその周辺の放射線レベルは安全基準内にとどまっているという。 同国の緊急事態当局が発表した声明によると、火災は同原発から半径10キロ圏内にある高放射線区域内の乾燥した草原で5日朝に発生。その後、木が生えている10ヘクタール程度の範囲に広がった。 同国の原子力規制当局は、チェルノブイリ原発の建物に火災が及ぶ恐れはなく、その内部でも異常は発生していないと説明している。 (略) 風は首都キエフの方向には吹いていない。 チェルノブイリ原発周辺の森林や草原では繰り返し火災が発生している。2015年には4日間にわたって続く火災が発生した。(c)AFP 全文はチェルノブイリ原発付近で火災発生、放射線レベルは安全基準内 ウクライナ当局

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今月の支援 (1) は、 「NPO法人 ライフケア 佐渡ヶ島保養キャンプ へっついの家」 へ via 土田英順のボストンバッグにチェロと酒

[…] ✩✩✩ 子どもたちの被ばくを軽減する効果があると言われている保養キャンプ。  チェルノブイリ原発事故後、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアの3国では、国家予算で保養キャンプが行われているそうです。 子どもたちをお預かりするボランティアスタッフの方々のご苦労には頭が下がります。   特に保護者の参加なしで子どもだけの保養キャンプでは尚更です。  子どもたちの健康状態や、万が一事故でもあったら。  子どもたちと寝泊まりし、気が休まるのは、いっ時もないのではないかと案じています。 本当に偉い人というのは、こういう人たちのことをいうのでしょう。  […]  全文

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