森元総理の五輪人質発言の意味すること via Yahoo! Japan News

都知事選に立候補する細川氏の公約内容が分かったと毎日新聞が報じています。

・オリンピックまでに東京を変える

・世界一の省エネルギー都市を目指す

・「東京エネルギー戦略会議」を設置し、政策の行程表を作る

もちろん脱原発についても言うそうです。

・原子力は放射性廃棄物の処分ができない致命的な欠陥を抱えている

・再稼働を止める政治決断を行うなら今しかない

ということで、脱原発の姿勢は予定どおりであり、その一方、消極的であったオリンピックの開催についても、日本らしい簡素な五輪ながらも積極的に取り組む姿勢を明確にしそうなのです。

まあ、それにしても、このような脱原発の動きに対して口汚くののしる輩がいます。池田某とかいう経済学者。

「反原発という老人福祉」などという挑発的な表現を用いています。のみならずこんな言い方まで。

「反原発は、今や若者の運動でも「反体制」でもなくなった。それは原発が止まったまま貿易赤字を垂れ流す現状維持を求める「超保守」の運動 なのだ。老人が原発をきらうのは理解できる。それは地球温暖化や化石燃料の枯渇などの長期の問題には役に立つが、先の短い彼らの人生には意味がないから だ。「原発即ゼロ」をかかげて、当選の可能性も許認可権もない都知事選に出るのは、老人のお遊びと考えればそれなりに楽しいだろう。官邸デモにも、団塊の 世代の引退した老人が多い」

それにしても分かりにくい文章! まあ、それは置いておきましょう。

この人の主張によれば、原発を稼働させないと貿易赤字になるのだと。

確かに、原発の稼働が止まり、そして、その代り火力発電の比重が増えたために、天然ガスの輸入量が増えたのはそのとおり。しかし、その一方で、輸出が回復すれば貿易赤字も小さくなる筈で、現に内閣府は昨年の夏以降には貿易赤字が小さくなると言っていたのです。

でも、円安は進んでも輸出は思ったほどには回復しない。その一方で、円安になる分、元々割高な天然ガスの輸入代金がさらに膨らんだ、と。

要するに、貿易赤字が拡大しているのは、何も原発を稼働させないからだけではなく、というよりも、アベノミクスによる円安の効果が思ったほどではないことも大きいのです。

先日、そのことを担当の甘利大臣が認めたばかりではないですか。

それに何度も言いますが、原発のコストが安いなんていうのは、計算の前提がおかしいのです。そして、現にこうして原発の事故が起きたせいでどれだけ国費を投じなければいけない羽目になっているかということなのです。

原発を稼働させないと電力料金が上がり、そうなると益々企業の国外脱出に拍車がかかるなんて言いますが‥これは表面的な見方に過ぎないのです。原発を再稼働させることに伴う全ての経費を電力料金に上乗せするならば、決して電力料金が安く済むなんてことにはならないのです。

(略)

「老人が原発をきらうのは理解できる。それは地球温暖化や化石燃料の枯渇などの長期の問題には役に立つが、先の短い彼らの人生には意味がないからだ」なんて言っていますが、大変失礼な発言だと言わざるを得ません。

如何にも老人たちが、地球温暖化の回避に無関心であるかのように批判する。

地球温暖化の回避なんて、彼らのもう残り少ない人生を考えれば、意味がないのだから、と。

バカもん!

彼らは自分たちのことを考えて、脱原発なんて言っているのではないのです。自分たちの子や孫、或いはその先の子孫のことを考えて、いつまでも人間が安心して住める環境を残したいという一心で言っているのです。

それに、そのような発言をする一方で、原発再稼働を望む電力会社は、地球温暖化の回避にそれほど積極的であったとは思えないのです。もちろ ん地球温暖化の回避という言葉を使用していましたが、その一方で、何故日本だけが過大な義務を負うのかと文句ばかりを言っていたではないですか。つまり、 地球温暖化の回避という言葉を原発推進のために利用していただけ。

さらに、脱原発の人々は地球温暖化の回避に無関心であるかの如く言うのも正確ではありません。何もそのような人々の多くが火力発電でよいと言っているのではなく、再生可能エネルギーを利用すべきだと言っているのです。

その一方で、例えば太陽光発電に対する支援に消極的になっているのは原発再稼働派ではないですか。何故ならば、太陽光発電の比重が高まると自分たちにとっ て都合が悪いからなのです。そして、そうやって再生可能エネルギーの普及にブレーキをかけつつ、そして、再生可能エネルギーが占める割合はこんなに小さい から当てにならないなんて言うのです。

全文は森元総理の五輪人質発言の意味すること

関連記事:反原発という老人福祉 via アゴラ

This entry was posted in *日本語 and tagged , , , , , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply