福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」via 民の声新聞

原発事故以来、子どもたちの被曝回避のため奔走している佐藤幸子さん=福島市=が、まもなく16歳になる次女の手記を本紙に寄せた。「多くの人に読んでもらい、感想を聞きたい」と話すA子さんは、「原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする罪は、重い罪だ」と、われわれ大人に厳しく問いかける。あなたは、A子さんに何と声をかけますか?原発を今後も、容認しますか?福島原発事故はもう、過去の出来事ですか?

私は名前も知らない人に泣きながら謝られました。

「私たちのせいで、関係のないあなたたち福島の子どもが苦しむことになってごめんなさい」と。

私は何も声をかけることができませんでした。


つらくなかったと言えば嘘になります。

「福島に残る」と言えば悲しい顔をされます。

私は母のそんな顔を見たくありません。

福島に残ることは将来、病気になる確率が高くなり、結婚して子どもを産むことに抵抗を覚え、子どもを産めばその子どもが苦しむかもしれない。

100%とは言えませんが、少なくとも確率は高くなります。

(略)

私は思うんです。

原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする。この罪は、直接かかわっている人と同じくらい、もしくはそれ以上の重い罪だと思います。

私もそうです。

危険だと知りながら逃げて、私を福島から離した母を憎み、今が楽しければ未来が真っ暗でもいい。そんな逃げるような考えをしていた私を、私は絶対に許しません。許せないんです。

この罪を忘れてはいけないと自分に言い聞かせます。

罪を背負っていかなければいけません。


でも、これでいいんです。

いつ病気になるか分からない。

産んだ子が健康な子どもじゃないかも知れない。

私は、そういうプレッシャーが無ければ行動できません。本当はプレッシャーが無くてもやるべきことをやらなければいけないのですが、少し頼らせてください。


やるべきことは、福島に残って、県民として福島を守ることではありません。

私は自分の健康を守ります。

そして、次の命が幸せになるように。その次の命も生まれて健康であるために、今の私が健康でなければいけません。

何の罪もない命を苦しませることは、やりたくありません。

私の罪は、2世、3世を守ることによって償います。

でないと、私が自然農の娘の意味がありません。

そして、福島を支えて戦ってくださっている方たちを一生敬い、感謝します。


でも、これは私だけの問題ではないです。世界の問題だと思います。

全文は福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」

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