【福島原発廃炉】 使用済み燃料管理、第2原発も高いリスク via 47 News  

(抜粋)

▽冷却

「冷温停止の維持をしっかり行っていく」。首相が第1原発を視察し、5、6号機の廃炉を要請した翌日の20日、第2原発の 設楽親 (したら・ちかし) 所長は燃料の安全な管理に努める姿勢を強調した。

東電は第2原発2号機の使用済み燃料の移送作業を記者団に公開。10月11日までに764体ある2号機の原子炉内の燃料全てを、建屋上部のプールに移す計画だ。

(略)

▽8千体

建屋上部のプールは、大地震があった場合の危険性が指摘されている。原子力規制委員会の 田中俊一 (たなか・しゅんいち) 委員長は「上の方にいつまでも 多くの使用済み燃料を ためるより、ある程度冷却が済んだ燃料は乾式キャスク(空冷式の鋼鉄製容器)に入れてサイト内に置いた方がより安全」(7月10日の記者会見)と、電力会 社に何度も対策を促している。

第1原発では、廃炉が決まった1~4号機でも燃料は依然、建屋のプールにある。最も作業が早い4号機でも年内に取り出しを始め、保管専用のプールがある建物に移す計画。使用後、時間がたった燃料は、キャスクに入れて乾式貯蔵する。

5、6号機は原子炉に計約1300体、建屋上部のプールに使用済み燃料計約1800体がある。第2原発は2号機の原子炉の燃料を移送後、4基のプールにある使用済み燃料だけでも計約8千体に上る。

(略)

▽「未定」

第2原発の廃炉も福島県は「県民の総意だ」(佐藤雄平知事)として強く要望しており、再稼働は見通せない。経営が厳しい東電は、 第2原発の廃炉費用の負担増大は 避けたいが、廃炉を決定しなければ、使用済み燃料の扱いなどを決めにくい。

第2原発は第1原発と異なり、原子炉建屋以外に使用済み燃料の置き場がない。燃料を建屋から搬出し、保管する場所の確保が必要になる。

また第2原発でも廃炉作業を進めようとすると、第1原発で深刻化している汚染水対策が十分できなくなる恐れがある。人員確保などに影響が出るためだ。

全文は【福島原発廃炉】 使用済み燃料管理、第2原発も高いリスク

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